家を建てようと思った経緯は?
両親が高齢になり、近くで別々に暮らすよりも、いっそ同じ屋根の下で生活した方が安心出来るという事で、同居する事になりました。
しかし、実家は築年数とともに老朽化が進んでしまっていたので、これを機に建て替えて、私たちにとっても両親にとっても住みやすい状態で安心して暮らしたいという思いから、家づくりを決意しました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
最初はハウスメーカーに依頼する事も考えてはいましたが、限られた敷地の中で、1階部分を倉庫にするという計画だったため、ハウスメーカーの規格に沿ったつくり方よりも、建築家のほうが発想力に優れていると思い、建築家に依頼することにしました。
建築家・納谷 学・新さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
まず、前提条件として1階部分を倉庫にして、2階3階を二世帯の居住部分とする事。
ただし、共有部分は階段部だけにしたいという事を伝えましたが、その他は基本的には納谷さんにお任せしました。
実際に生活していかがでしょうか?
デザイン性が強い家なので、正直に言うと初めは少々戸惑いました。
しかし、生活して行く中で、機能性(特に視覚効果による空間の使い方)も兼ね備えてデザインしてくれていたことに気づき、(多少自分も建物に順応した部分もありますが、、、)今では快適に暮らしています。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
各建築家の得意分野や長所・短所など、専門スタッフさんと直接対面して相談できるので、自分の理想を現実にする最初のステップとして、とても便利だと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
家を建てるという事は、パーツを組み立てる事なので、そのパーツひとつひとつを手作りできる事が、建築家と家を建てる魅力だと思います。
建築家の膨大なアイデアの中から、自分で選択していくのも、楽しみの一つです。
建築家の家は、デザイン先行になりがちですが、利便性など、自分の理想とするものをしっかりと伝えれば、必ず対応してくれます。
家も生涯付き合う大切なパートナーです。十分時間をかけて、小さなパーツ一つにもこだわりを持った素敵な家を建築家と一緒に建ててみてはいかがでしょうか?
所在地:東京都大田区 設計:納谷建築設計事務所 施工会社:渡辺建設(株) 竣工日:2006年2月 敷地面積:130.77平米(39.56坪) 延床面積:220.27平米(66.63坪) 撮影:吉田 誠 |