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狭小地に建つ月を愛でる家。
千葉県市川市S邸 設計監理:岡村泰之

初ハウスメーカーを検討していたSさんは、納得のいく提案が得られないまま2013年1月、ザ・ハウスに来店され、建築家・岡村泰之さんに出会いました。

「13.5坪という狭小な土地なのに“中庭をふたつ作りましょう”と言われ興奮してしまいました。」と話すSさん。岡村さんは道路斜線などの法的規制がかかる狭小地に対して、ふたつの庭と螺旋階段から光と風を取り込み、友人を招いて食事とお酒を楽しむSさんのライフスタイルにピッタリの開放的な空間を提案しました。
どのようにお住まいを楽しんでおられるのでしょうか。お聞きしてみましょう。

家を建てようと思った経緯は?

自分たちは分譲マンションに住んでいましたが 、秋田県でひとり暮らしだった母が上京し、近所の賃貸に住むようになったことから 元々持っていた中古の一戸建て(これも近所)をリフォームするか、建替えるなどして母に住んでもらおうかと考えはじめたのがきっかけでした。

家が完成した現在、マンションには母が住み、建て直した一戸建てに自分、妻、子どもで住んでいます。

この暮らし方に考えを切り替えたのは、ザ・ハウスで建築家の岡村さんと最初の面談をした時でした。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

最初は「建築家=高額な家」というイメージでしたので「安く建てられる」と宣伝していたハウスメーカーや住宅展示場に行きました。 提案される図面、デザインに納得できるものがなく、途中から自分で書いた稚拙な図面を持ち歩き「なぜ思い通りにならないか」と各社の営業さんを困らせていました。

そんなとき、本棚にあった10年ほど前に購入した住宅に関するムック本を読み直すと、ザ・ハウスが掲載されていて、今も同じサービスを続けていたのはここだけでした。

消費税が上がるタイミングもあり、「早くて、安くて、うまい」家をつくりたいとストレートに思いをぶつけました。 最初の面談で、岡村さんに「母がマンションに暮らすこと」を提案され、家そのもののことより、ライフスタイルや生き方を柔軟に考えるヒントをもらえました。 さらに、13.5坪という狭小な土地なのに「中庭をふたつ作りましょう」と言われ興奮してしまいました。

建築家・岡村泰之さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

まずは金額。「増税前に間に合うように(2013年1月当時)」とお願いしました。
あとはどんどん欲が出てきて、バルコニーで焼肉したいとか、床暖房をつけたい、秋田杉のフローリングを使いたい、キッチンはサブシンクも欲しいとか。言いたいことは全部言いました。
いろいろな制約のなかで自分もアイデアを出し、まとめ上げていただきました。

実際に生活していかがでしょうか?

設計時には「カーテンやブラインドのない家ってどうなんだろう」と思っていましたが、月を見ながら晩酌できたり、開放感があってとてもいいです。
そして、バルコニーでの焼肉は我が家の「名物」になりました。

マンションや建売だと好みの場所にテレビが置けなかったり、コンセントの位置が気に入らないなど、ありがちなことと思います。 フルオーダーの家だからあたり前ですが、そういう細かい部分の要望も叶えられることは実に嬉しいです。

あと、家族みんな長風呂になりました。 窓を開け、中庭を眺めて、娘たちは鼻歌を歌いながら「露天風呂気分」で楽しんでいます。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

助かりました。助けられました。

本当の意味で「施主の立場になって考えてくれる窓口が少ない」と思います。自分で調べたり、勉強してみてもわからないことだらけで、知り合いに一級建築士がいても住宅はやったことがなかったり、、、。
誰に相談したらいいかわからなくなっていました。
いざ、建築家にお願いしようと思っても誰に頼んだらいいかわからない。

ザ・ハウスのよかったところは「自分が何を求めているのか」を客観的に捉えてもらい、それをかなえられる建築家をマッチングしてもらえる。 「こういう“お見合い”はいいもんだなあ」と思いました。

これから建築家と家を建てる方に一言

経験してわかったことは「建築家=高額な家」ではありませんでした。

何をケチって何をケチらないか、恥ずかしがらずに伝えました。 生活すべてをさらけ出し、親友に腹を割って話すように打ち合わせしました。

建築家と親友になってしまえばいいのです。
その方が話が早い。
おもしろさや達成感は「間違いない!」ですよ。

所在地:千葉県市川市
設計:一級建築士事務所 岡村泰之建築設計事務所
施工会社:(株)山菱工務店
竣工日:2014年4月
敷地面積:44.73平米(13.53坪)
延床面積:70.75平米(21.40坪)
撮影:田伏博