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ザ・ハウスで建てた家
東京都江東区K邸。
東京都江東区K邸 設計監理:長谷川順持
親と同居をすることを決めたKさん。実家の老朽化による寒さと結露に悩まされ、住環境の悪さを改善し快適に住まいたいと、2002年7月にザ・ハウスに来店されました。

建築家・長谷川順持さんは、周囲に住宅が建て込んでいながらも各世帯が快適に暮らせるようにと太陽の動きとその陽の動きに伴い周辺の住宅から敷地内におとされる影までを十分に調査、採光と通風を確保した住宅を設計し、この住宅は2004年5月に完成しました。

自分の家の出来上がっていく過程を理解しながら見られたことで、家に対しての充実感と愛着をより感じています、とおっしゃるKさんにお話を伺います。

家を建てようと思った経緯は?

妻の実家が築40年以上経ち、老朽化に伴って修理しなくてはいけない個所が目立つようになりました。親の年齢を考え、二世帯住宅に建て直し一緒に暮らそうと思い家づくりを決心しました。
私達夫婦も賃貸マンションに住んでいたのであまり快適とはいえない状態だったこと、また年齢的にも、ローンを組む事を考えると余り時間がなかったのも大きなきっかけとなりました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

最初は近くの建設会社などに相談に行き、実際に建てた家などを見せて頂きましたがあまり魅力を感じませんでした。住宅雑誌や住宅関連の本などを読み、建築家の方にお願いすれば狭い土地を上手に生かした二世帯住宅が建つのではないかと思い、依頼することを決心しました。

建築家・長谷川順持さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?

以前に古い一軒家に住んでいた時は、冬がとても寒く一日中暖房をしているような生活で、マンションでの生活では、冬はあまり寒さを感じませんでしたが結露がひどくカビとの闘いでした。

住環境を改善するために、「冬は暖かく結露とカビの無い生活」、「夏はあまり冷房をかけないで生活出来るよう風通しの良い家にしたい」 そして「日差しの入る明るい家に」とお願いしました。

生活面においては特にこれと言ってお願いはしませんでしたが、長谷川さんが今までの生活習慣やこれからどういう生活がしたいか等、上手に聞き出してくれました。

実際に生活していかがでしょうか?

明るさと風通しは抜群です。
1Fの母の居住スペースも、2F・3Fの我々の居住スペースも日中照明を点ける事が殆どなく、心地よい風が常に入ってきます。デザインもほとんど「お任せ状態」でしたが、とても落ち着く寛げる家になりました。

驚いたのは更地を見た時に、「あぁ狭いな~」と少しため息が出るくらいだったのが、実際出来上がって住んでみると「こんなに広い土地だったかな~」と、不思議な程広く感じたことです。
まだ冬を迎えていませんが、長谷川さんの「どまだんシステム」がどんな威力を発揮してくれるか今からとても楽しみです。 (注)「どまだんシステム」・・・長谷川さんが考案・開発された、温熱環境をつくり出すシステム。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

自分達だけで自分達に合った建築家を探すのは、難しく大変な事だと思います。ザ・ハウスのことは住宅雑誌で知ったのですが、私たちの話を良く聞いてくれて、建築家の方々について熱心に説明して頂けました。
とても良い方をご紹介して頂き、お願いして良かったと思います。

これから建築家と家を建てる方に一言

図面上では想像しにくい建具の形や高さなどを実際に見ると、良く考えていただいたと感心します。また、こんな形も良いな、ここに収納を増やしたいなど色々と追加したいという欲も出てきましたが、最初に可能な限り相談に応じてもらえた事がとても良かったと思います。
素人では解らない構造の事などを教えて貰いながら家の出来上がりを見ていくと、みんなで一緒に家を建てたという充実感と家に対する愛着が生まれました。

時間が許す限り家が建てられて行く過程を見に行き、建築家、職人さんなど「家づくり」に携わってくださる方と、たくさんコミュニケーションを取ると良いと思います。

建築家・長谷川順持さんのインタビュー

はじめにKさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?

二世帯同居を希望される御家族で、とても朗らかな御一家でした。
実は「同居」は口で云う程簡単ではないわけですが、この御家族はきっと上手く暮らされていくのだろうな、と感じました。

具体的にはどのようにご要望に応えていったのですか?

狭い私道に面した住宅密集地です。要望をお聞きする前に、敷地を分析させていただきました。

太陽の動きと周囲の建物の影などを入念に調査し、「外的な条件」を煮詰めました。しかし、一般的な手法では採光も通風も解決出来ない環境条件。
その為、要望をお聞きする前にこの厳しい条件で「どのように1階に位置付けられるお母さまの住居に光を落とすか」のアイデアを先行して発想しました(写真の葦が付いたトップライトの部屋)。このような「外的な条件」とクライアントの内側にある「内的な条件」をいかに結びあわせるか。

内的条件に際しては、「部屋名」から住まいをつくらずに、これまでの生活の「活動」「行為」などを具体的に思い返し、そして新たな住まいへ結んでいく流れをつくりました。
一例では「食べる」という行為を中心にして、家族がどのようなふれ合いを持っているかをよくお聞きし、観察しました。結果として、キッチンと直接面した「堀座卓のようなコルクの間」が生まれてきました。この卓は、もともとお使いだったテーブルの足を切って作られています。コルクは座り心地が良いように柔らか仕上げです。

こうしてあらゆる生活シーンを「行為」から検証し、この建築主の中に潜在する空間を発芽させました。

Kさんとのお打ち合わせはいかがでしたか?

図面、模型、立体パースなど、段階を追って計画内容をお伝えしました。
Kさんはとても深く理解して下さり、限られた予算の中で「ここは守りたい・性能は落としたくない」という処をはっきりと伝えてくださったので、その方向付けの明解さが円滑なコミュニケーションを生みました。
ちなみにその結果、今年の「酷暑」でも数回しかエアコンを使わない涼しい家に仕上がりました。

これから建築家と家を建てる方に一言

「快適」という言葉にそのヒントがあると思うのですが、快適とは「暖かさや涼しさ」ばかりを指す訳ではなく、「自分に適っていることが快い」ともいえます。

この「自分に適っているかどうか」を判断するのが難しいのですが、あまり自分の外に氾濫する空間のイメージや、「部屋名」を先入観としないで、皆さんの中に有る、ありのままの活動や癖をまず洗い出してみるとよいでしょう。自分達の中から出てきたものが、設計家の手を通して美的に空間化された時、それは皆さんにとって、どこにもなく新しく、そして自分に適った「快適さ」に結ばれるのではないかと思います。

空間が人間より先にあるのではなく、人間があってこそ空間がある訳ですからね。

所在地:東京都江東区
設計:長谷川建築デザインオフィス(株)
施工会社:(株)デン建設
竣工日:2004年5月
敷地面積:72.5平米(21.93坪)
延床面積:141平米(42.65坪)
サービス内容
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