大阪府大阪市H邸

2015.09.25掲載

H様(大阪府大阪市)

新築

「自分達が快適に暮らす家を手に入れるのは、どこに依頼すればいいだろう」そんな疑問を抱えながら、Hさんは2003年10月、ザ・ハウスに来店されました。

建替えを半ば諦めかけていた三方を住宅に囲まれた13坪の土地に、建築家・林 雅子さんは、建坪が限られた建築条件の中、思い切って床面積を削り吹き抜けを設け、トップライトからの光を家の中全体に取り込んだ住宅を設計し、この住宅は2004年5月に完成しました。「狭さを感じさせないように工夫するのが建築家」という担当スタッフの一言で建築家に依頼しようと決心した、とおっしゃるHさんにお話を伺います。

家を建てようと思った経緯は?

狭い敷地に建てた家に住んでいましたので、収納スペースが足りず、もう限界という処まで物が溢れていました。また、子供も大きくなってきたので、そろそろ独立した部屋が欲しいだろうとも考え、家について真剣に考え始めました。

最初は、この土地から引越すことも考えました。しかし、どの物件にも満足が出来ず、そうかといって建替えるには土地が狭すぎる。一体どうするべきか判らないままザ・ハウスに駆け込み、相談しました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

ザ・ハウスの担当者の方に全て話を聞いて頂き、ハウスメーカーや工務店、そして建築家について、詳しく教えて頂きました。土地が狭いという大きな問題があったので、本当に暮らしやすくなるのか心配でしたが、「狭さを感じさせないように、色々な角度から工夫するというのは建築家の得意とする処なんですよ。」という言葉に勇気を頂きました。我が家の場合、希望に合った家をつくるには建築家に依頼するほかないと結論を出し、建築家の紹介をお願いしました。

建築家・林 雅子さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?

「限られた土地の広さ」ということを棚に上げて(笑)、要望をお伝えしました。広いリビングが欲しい、収納もたっぷりとって欲しい、お風呂と脱衣洗面スペースもゆったりしたものにと、無理難題の出し放題。

でも、本当に広々と暮らせるのかどうかずっと不安は付き纏いました。ところが、真剣に話を聞いて下さっていた林さんは、まるで魔法かと思う位に広さを感じる空間を実現して下さったばかりでなく、三方が塞がって光の入らなかった以前の家からは考えることの出来ない、通風や採光も満たされた明るく爽やかな家を設計して下さいました。

実際に生活していかがでしょうか?

各階の壁面に造って頂いた天井までのクローゼットには、パソコンやプリンター、本や衣類と何でもどんどん収納でき、扉を閉めてしまえば全て隠れてしまうので、掃除も楽ですし嬉しい限りです。

林さんの提案して下さった檜の床や同じ色合いの建具、珪藻土の壁、そして広々とした空間から吹き抜けを通って降りてくる自然光は、大変気持ちが良く美しいものです。訪れた友人は、皆、驚嘆の声をあげます。この夏、我が家で毎日リゾート気分が味わえているので、大好きな旅行も忘れて家で趣味のトールペイントや読書を存分に楽しんでいます。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

考えがまとまらないまま訪れたザ・ハウスでしたが、親身にじっくりと時間を掛けて話しを聞いて下さり、適切なアドバイスを頂いたので、自分自身を整理する事ができ、納得して前に進む事が出来ました。

建築家についても何一つ知らなかったのですが、大変多くの作品集を見せて頂いたり、性格について迄も詳しく説明して貰えたので、素敵な建築家と出会え、楽しく家づくりが出来ました。

これから建築家と家を建てる方に一言

どんな家が欲しいのか、時間をかけて家族と相談し、どんな希望でも建築家に伝えた方が良いのではないでしょうか。こちらの意向を汲み取って、構造上可能な限り、実現を目指して下さると思います。抽象的な表現でも、感覚的に理解してくれる建築家と一緒だと、安心して楽しく家づくりが進められます。
その為にも、人間的に好きだと思える建築家と巡り会う必要があると思います。

はじめにHさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?

建替えという計画でしたので、今までの生活からイメージされるものがおありだったようです。家に対するプランやイメージを、かなり具体的に持っておられました。それを尊重しながら提案し、計画を練り上げていければと思いました。

具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?

敷地面積13坪で、建蔽率60パーセントの8坪が建築面積になりましたので、その中で、いかに広さと明るさを確保するかが課題でした。周囲も住宅が建て込んでいて、お住まいだった家は2階の南側でも暗い状態でした。Hさんは、明るさに関してあまり期待されていないようでしたが、どうしても陽の降り注ぐ家に住んで頂きたいと思いました。

そこで、吹き抜けを設けて、トップライトから下へ光を落としていくプランを提案しました。このプランでは限られた床面積を削ることになりますが、その代わりに得られる快適さも有り、Hさんに模型を見せてご説明すると、すぐに受け入れて下さいました。

Hさんは、別の場所での家づくりを考えられた時期もあったそうですし、計画を始める前までには、いろいろ苦労をされたと伺いました。これからは住み慣れたこの場所で、南からの採光を思い切り楽しんで生活して頂きたいです。

Hさんとのお打合せはいかがでしたか?

最初から最後まで、とても気持ちよく計画させて頂きました。お会いしてから竣工まで半年位の期間でしたので、いかにスムーズに進んだかがお解りになるのではないでしょうか。何かご提案した時に、すぐに判断して下さったり、逆にHさんからもいろいろなアイデアを出して頂けたりと、楽しい時間を共有出来たと思っています。

これから建築家と家を建てる方に一言

住宅メーカーや工務店などいろいろな選択肢がある中で、建築家に依頼しようと思うまでに一つの過程があり、どの建築家に依頼するかを選ぶ迄に、また一つ過程があります。気力と根気が要ると思いますが、納得いくまで熟慮して下さい。きっと一緒に家づくりを楽しんでくれる建築家に出会えると思います。

本体価格

総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。

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