鹿内 健
Shikauchi Takeshi
建築の考え方
家を設計していて難しい事があります。
利便性を優先すべきか?それとも、ちょっとした不便は良しとするか?
僕も利便性が高い方が良いと思っています。でも、その利便性は「他の誰かが決めた事」かもしれませんし、利便性によって「大切な何かを失っている」かもしれません。この「利便性」と「ちょっと不便だけど数値には表れない良さ」の共存が、これからの家づくりで大切だと思います。
今回のコロナ禍では多くの人が利便性の高い空間で、非常に息苦しい時間を過ごしたと思います。そのように考えますと「ちょっと不便」ではありますが、意図しすぎない余白のような空間は大変重要だと思います。寝る、食べる、身支度するなど機能的な部屋だけでなく、小さくても良いですし、朝の5分だけでも過ごす「お気に入りの空間」を作れればと思います。
鹿内健Shikauchi Takeshi
一級建築士(No.324187)
1978年東京生まれ。
2003年 東京都立大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了
建築設計スピードスタジオ、オンデザインパートナーズを経て、
2008年 鹿内健建築事務所一級建築士事務所設立、
2017年 Sデザインファーム株式会社に改組。
東京都立大学非常勤講師。
趣味は旅行・料理・カヌー・キャンプ・読書。
Sデザインファームでは「利便性」と「ちょっと不便だけど数値に表れない良さ」の共存を目指しています。事務所として力を入れている事は、温熱環境の性能計算をしながら行うデザイン検討です。最近完成しました家はHEAT20/G2グレード(UA値0.37)で厳冬期も朝5分しか床暖房をつけない大変暖かな家となりました。そのような数値に表れる利便性と「土地の良さ、光、風」など建築家が得意とする「数値に表れない良さ」を行ったり来たりしながら「そこにしかない暮らし」を実現したいと思います。
土地を活かす
建物を作る事によって、その土地の魅力を最大限活かす事を心掛けています。その場所から見える風景や地形は「そこにしかない暮らし」を実現するための大切な要素です。
この敷地からは沖縄の南東方向の海が一望出来ます。都会から訪れた翌日、ゆっくりと登る朝日と刻一刻と変化する空と海をソファから眺められるようにしています。
光を活かす
どの方向から太陽が上がって、どの方向に沈むか・・・また季節の変化に応じて、光はどのような高さになるか?土地を訪れた時にいつも確認をします。太陽の光は暖かな恵みにもなれば、暑すぎたりすると快適性に影響を及ぼすデメリットにもなります。この家ではお昼時に太陽の光が壁面に1筋の帯を作るように設計しました。
少ないエネルギーで暮らす
大きな窓を作りながら、少ないエネルギーで「冬は暖かく、夏は涼しい暮らし」を実現したいと思います。そのために断熱や窓の性能計算をしながら快適性とデザインの両立をSデザインファームでは行っています。土地・光といった自然環境を活かすのであれば、その自然に過剰な負担が生じさせない事が次の世代のためにも大切だと考えています。
プライバシーと開放感の両立
周囲から見られないようにプライバシーを確保して欲しいが、海への眺望も確保したいという要望を頂きました。プール右側の壁を斜めに立ち上げプライバシーを確保し、斜め壁の先端からプールに水が流れ落ちるようにしました。リビングから眺めますと、海からプールに水が流れ落ちてくるような海を近くに感じる別荘としました。
光の変化を楽しむ終の棲家
周囲に建物が建て込んでいる土地だが、終の棲家として過ごせる家という要望を頂きました。唯一周囲の建物によって日が遮られない南側に高窓を計画し、天井高さ5mのダイニングキッチンを作りました。季節に応じて変化する光の帯が壁面やテーブル面を照らす事で日々の変化を感じる家となりました。
ゲストと楽しむキッチン
ゲストを招いて料理を作りながら楽しむキッチンという要望を頂きました。キッチンは5mのL型とし中央にはアイランド状の作業スペースを作りました。作業台では買ってきた食材を広げたり、備え付けたIHを用いてコトコト煮込む事も出来ます。ワインをスタンディングで楽しみながら、皆で賑やかに準備をする楽しいキッチンとなりました。
鹿内 健さんの魅力
おおらかなお人柄の持ち主ですので、お話しやすい方です。コミュニケーションを大切にされ、何を大切にされているかを紐解きながら性能とデザインの整合を兼ね備えた空間づくりを得意とされています。
得意分野
お人柄のおおらかさが建物にも反映されています。建築家が得意としない性能面の可視化を心掛け、プランとともに構造や断熱性能を何度もシミュレートしながら決定していかれるので、納得感をもって進めてくことができます。
設計の進め方
2~3週間いただきヒアリング、土地調査の上プレゼンテーションを行います。契約に進めることになれば提案費用の30万円は設計料に充当されます。
標準的なスケジュールは設計6カ月、見積もり調整1~2ヵ月、工期6カ月の1年2ヵ月が目安です。
設計コスト
木造で坪単価130~140万円が平均です。
受賞歴
- 2020 グッドデザイン賞(奈良市創業支援施設 BONCHI)
- 2020 グッドデザイン賞(フロール元住吉)
- 2019 ウッドシティTOKYO建築賞・奨励賞(松濤ラナイ)
- 2019 グッドデザイン賞(ルーフトップシェアハウス・共同設計 オンデザインパートナーズ)
- 2019 奈良市創業支援施設機能強化整備及び同施設を拠点とした創業支援事業業務委託公募型プロポーザル(最優秀賞)
- 2015 2A Asia Architecture Award 2015 shortlist(市松模様の家)
- 2015 住まいの環境デザイン・アワード2015入賞(バスキッチンの家)
- 2014 油津・多世代交流モール整備工事設計競技 優秀賞(78案中2位)
- 2014 十日町市・市民活動センター実施設計業務プロポーザル入選(64案中上位6選)
- 2014 千葉県建築文化賞奨励賞(バスキッチンの家)
- 2013 住宅セレクションVol.4「かしこい家」入賞(バスキッチンの家)
- 2013 2013年度グッドデザイン賞(バスキッチンの家)
- 2013 第4回建築コンクール優秀賞(バスキッチンの家)
- 2011 上州富岡駅舎設計提案競技 佳作 359案中上位7選
- 2011 生方記念文庫プロポーザル 159案中上位19選
- 2011 軽井沢緑の景観賞 優秀賞(Sundial house)
- 2010 ディスプレイデザイン賞 入賞(六本木農園)
- 2008 グッドデザイン賞(ムシェット夏の家)
- 2006 9坪ハウスコンペ2006 審査員特別賞
- 2003 アムスインターナショナルコンペ 審査員特別賞
- 2001 青森市北国型集合住宅国際設計競技 審査員特別賞(小林研究室にて恊働設計)
ご希望の方は、ザ・ハウスへのご相談予約(無料)をお申し込みください。
<ご案内できること(一例)>
◯◯さんの魅力 どのような魅力のある建築家であるか
設計の進め方 建築アイデアの生み出し方・説明の仕方(論理的・感覚的)等
建築コスト 平均的な坪単価・設計料等
〇〇さんに依頼したお客様の声 過去のマッチング事例からご紹介
今までの建築実績からわかる得意分野 崖地・狭小地・路地状等、特徴的な土地の事例や、リノベーション・二世帯住宅・商業施設等種類ごとの事例まで建築家の特性を網羅
その他ご面談の中では、建築家との強い信頼関係と過去のマッチング実績に基づき理想の建物を建てるために必要な情報全てをご案内しております。
すでに気になっている建築家がおられる方から、ハウスメーカー・工務店とまだ迷っておられる方まで、どのようなお悩みでもご相談承ります。
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