大阪府高槻市N邸
N様(大阪府高槻市)
ご自宅で仕事をしているNさんは、気持ちの良い「生活」と「仕事環境」を得ようと家づくりを決心し、2001年8月、ザ・ハウスにお問い合わせをいただきました。
Nさんの願いであった「眺望を活かしたリゾート感覚の住まい」は、建築家・大江一夫さんの手によって2003年3月に完成。今では「四季を感じながら暮らす楽しみができた」というNさんにお話しを伺います。
家を建てようと思った経緯は?
主人も私も自宅で仕事を始めてから10年が過ぎ、今回は仕事の環境を整えることを目的に家を建てようと思いました。
それまでは建売の持ち家に住んでいましたが、建売独特の使い勝手の悪い間取りや、日照、通風の悪さ、さらにはお隣の電話の会話が聞こえてしまうことなど、日常生活にかなり不満が溜まっていたんです。
そんな時に、ずっと探していた環境のいい土地を見つけることができたこともあって、住み替えを決めました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
ハウスメーカーや工務店さんでは、自分たちの望む家はできないかな?と何となく感じていましたので、迷わず建築家に相談しようと思いました。
建築家・大江一夫さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?
家族2人と犬2匹の暮らしですので、シンプルでゆったりとした暮らしができること、また、自宅は仕事の場でもあるので、日常性を感じ過ぎない、どこかリゾート感覚を楽しめる家をとお願いしました。
機能的な面では、老犬のことと私たちの先々を考えて、玄関からテラスまでをフルフラットの床にすることを希望しました。
スムーズなコミュニケーションがとれるようにと、二級建築士の資格を取ったことも、家づくりに積極的に参加できた要因だと思います。
実際に生活していかがでしょうか?
生活動線がとてもスムーズですし、一見さり気ないのだけれど収納力がある、希望通りの「無駄のないシンプルな暮らし」が実現しました。
また、南西に向けて全面開口になっているので、夏の西日が少し心配でしたが、大江さんのお勧めもあって、自然の風景を取りこむことができる大開口をとることを選択しました。確かに夏は暑いのですが、四季を感じながら暮らす楽しみもできました。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
いざ建築家を捜そうとした時、何を基準に探したら良いのか迷いました。インターネットや雑誌を見て、いくつかの建築プロデュース会社をあたったのですが、少し違和感を感じていました。
ザ・ハウスの担当の方は、私達と同じ目線で一緒に考えてくれたので、とても相談しやすかったです。
これから建築家と家を建てる方に一言
建築家のお人柄が、自分達に合うかどうかが一番重要かなと思います。家づくりのテイストやスタイルだけではなく、長いお付き合いですので、何でも安心して相談できる方にお願いすることが、成功への近道だと思います。
はじめにNさんとお話しして、どんなことをお感じなりましたか?
生活を楽しむことができる方だと思いましたので、家づくりも楽しみながら一緒に進めていけそうな感じを受けました。。
具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?
夫妻ともフリーランスの仕事をご自宅でしており、職住一体型の住まいづくりをご希望していらしゃいました。
一日の大半をこの住宅で過ごすので、心地良い場所で、気持ち良く働いて暮らせるよう、ひとつひとつ打合せを重ねて実現していきました。
敷地は大阪の北部に位置し、阿武山を一望する高台にあります。Nさんがその敷地を購入する前に建っていた家は、決して美しい眺望を感じられるものではありませんでした。
しかし、道路側には神社の森もあり、造成された住宅地ではあっても、計画次第では自然を十分に享受できる環境でした。
そこで、森からの軸線と西に広がる山々の軸をつなぎ合わせ、空間を連続性のあるものとして考えていきました。道路前面には、カースペースを兼用した空地をとり、シンボルツリーを設けることで、街並にゆとりを与えています。建物へのアプローチは、スロープを介して段差なしで室内へ導き、その先の玄関ドアを開けると、ガラスのカーテンウォールから鮮やかな稜線を描く山並みが広がり、木々の緑に目を奪われます。
キッチンでの家族や友人との会話、2匹の愛犬との時間、夕日を眺めながらの入浴など、様々な生活シーンを重ね合わせながら、敷地の特性を読み取り、納得のいくまでスケッチや模型を使ってイメージを固めていきました。
Nさんとのお打合せはいかがでしたか?
遠方だったこともあって、ファックスでもよくやり取りをしたのですが、建築関係の資格をお持ちだったからでしょうか、打合せの内容をとてもよく理解して下さいました。いつも楽しい打合せでしたよ。
これから建築家と家を建てる方に一言
建築家と建物の話しや、建築家の進め方、考え方などを良く話し合っておくことが大切です。
家づくりは、「何を大切にするのか」、「何を捨てるのか」、また「これからの生活」、「敷地の周辺環境」などを考え、そのプロセスをひとつひとつ重ねていくことによって具現化していきます。そうしたその時々の思い出が、気持ちいい住まいへとつながっていくのだと思います。
データ
- 建設地
- 大阪府高槻市
- 竣工日
- 2003年3月
- 設計
- 大江 一夫
- 施工会社
- (株)ケイ・アイ・エス
- 構造
- 鉄骨造
- 敷地面積
- 162.86平米(49.3坪)
- 生活スタイル
- 併用住宅
- 撮影
- 大竹静一郎
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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