神奈川県鎌倉市I邸
I様(神奈川県鎌倉市)
息子さんの小学校入学を機に、ご両親と共に暮らすことを決意したI さんは、2002年1月にザ・ハウスにご来店されました。Iさんご家族の念願だった「屋上から海が見える家」は、建築家・山嵜雅雄さんの設計によって、2003年6月に完成しました。
ご両親との程よい距離感を保った新居で、お互いの家族が楽しく暮らしているというIさんにお話を伺います。
家を建てようと思った経緯は?
私たち夫婦二人とも仕事で帰りが遅いため、息子が小学校に入学したら、放課後はどうすればいいだろうと考え始めたのがきっかけです。
それまでは社宅に住んでいたのですが、私たちもいずれは両親の住む実家に戻って、一つの場所に落ち着いて暮らしたいと考えていました。
両親に相談をしたら、私たちの考えと同じように、子供や孫たちと一緒に暮らしたいと思っていたようだったので、息子の小学校入学を機に、実家の両親と暮らす選択をしました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
初めは一般的なハウスメーカーしか考えていませんでしたので、一生懸命モデルハウス巡りをしていました。
ところが、両親の住む母屋をそのまま壊さずに、敷地の空いている所を使って新築するとなると、母屋が妨げとなるために、ハウスメーカーでは建材や工事車両が入らないことが分かりました。
それが分かったことで計画が振り出しに戻ってしまったのですが、その後、雑誌を読んだり、インターネットで検索しているうちにザ・ハウスを知り、建築家に依頼して自分たちの思いを形にする方法があることを知りました。
建築家・山嵜雅雄さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?
何より大好きな海が近いこともあり、潮風と太陽を思いきり満喫したかったので、屋上に上がれる家を希望しました。また、木のぬくもりを感じながら生活したいとお話しました。
同じ敷地に住むことになる両親にとっては、この計画によって愛着のある家や、大切にしていた庭がどうなってしまうんだろうという不安もあったと思います。山嵜さんには両親の意向もよく酌み入れていただき、私たちと両親の暮らしがいい形で調和できるようにと、両親への説明までしていただきました。
慣れ親しんだ両親の住む家はそのまま壊すことなく、敷地の空いている所に新しい家を計画することになりましたので、結果的に2棟の家がつながった形の二世帯住宅になりました。
実際に生活していかがでしょうか?
満足の一言です。
玄関は一緒ですので、お互いの存在は何となく感じるけれど、それぞれのプライバシーはしっかり守れるという、いい感じの二世帯住宅です。息子はこの間を縦横無尽に駆け回っています(笑)。
親世帯に対する配慮も十分にしていただけましたので、快適な二世帯住宅にすることができました。ただ単に家を作ることだけでは終わらない、家づくりに対する山嵜さんの姿勢は、とても有り難かったです。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
最初は「家を建てるためのお見合い」というあまり聞いたことのない形式でしたので、どんなサービスなんだろうと思っていましたが、私たちの希望やライフスタイルなどを細かく聞いて相談にのってもらうことができました。
何より、担当の方の豊富な知識とアドバイスのお陰で、本当に納得のいく家ができたと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
日常の生活の中でふと考えたことなど、どんな些細なことでも建築家に伝えてみることが大事だと思います。
これだけは譲れないというポイントを持って、自分たちの夢や希望を色々な方法で伝えてみて下さい。きっと建築家はそれを目に見える形にして返してくれると思います。
はじめにIさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?
建築家と家づくりをすることに期待をし、できあがる家を楽しみにして下さっていました。とてもお話をポジティブに受け取って下さったので、私も一緒に頑張って家づくりを進めていくことができると感じました。
Iさんのお住まいは、ご両親と同じ敷地の中に別棟を建てるという計画でしたが、最初にご自宅に伺った時に、ご両親が家や庭を綺麗に手入れなさっているのを見て、今回建てる別棟もきっと大切に使っていただけるのではないかと思いました。
具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?
道路からはご両親の家や庭があって、工事車両が入れない敷地状況だったため、材料の搬入や工事もすべて人力で行なわなければなりませんでした。そのため、最初から人の手で運べる柱や梁のサイズを検討しながら設計を進めていく必要がありました。
吹き抜けを作ったり、ご要望の屋上利用を可能にするため、敷地の制約を踏まえつつ、構造的な検討をじっくり重ねながら計画を進めていきました。
Iさんとのお打合せはいかがでしたか?
いつもご家族全員に私の事務所へ来ていただいて、打ち合わせを重ねていきました。そうしてお会いしていると、お子様との関係がまだ近く、一緒にいる時間をとても大切にしていらっしゃることが分かってきました。そのため、子供部屋は最初から個室として作らずに、間仕切りが必要になった時に後で仕切れるプランを提案しました。
これから建築家と家を建てる方に一言
家を建てることは、その家族にとって人生の一大事です。
特に建築家と共に進める場合には、ハウスメーカーに頼む場合よりも、建て主が決断を下さなければならない場面が数多くあると思います。
大きな決断をすることはとても大変なことですが、その大変さも家づくりの楽しさと受け取るポジティブな心構えで取り組めば、いい家ができるのではないかと思います。
データ
- 建設地
- 神奈川県鎌倉市
- 竣工日
- 2003年6月
- 設計
- 山嵜 雅雄
- 施工会社
- 大同工業株式会社
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 172.45平米(52.2坪)
- 生活スタイル
- 単世帯住宅
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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