プライバシーに配慮した、コートハウス
I様(千葉県千葉市)
ご結婚当初からの目標だった、持家の建て替えを達成されたIさん。
もともとはハウスメーカーでの戸建て住宅を考えていたそうです。そのうちコートハウスに憧れをもつようになり、家づくりの依頼先として建築家も考えてみようと2008年6月にザ・ハウスへご来店されました。
建築家選びについて「成功だったと思います」と語るIさんが選んだのは建築家・テレデザインでした。
Iさんの効果的な要望の伝え方、テレデザインからの的確な提案。それにより完成したコートハウスに「ほぼ完璧」とおっしゃるIさんにお話しを伺ってみました。
家を建てようと思った経緯は?
もともと住んでいた家は中古で購入したものでした。入居時にリフォームしたものの、古さ・不便さはとても解消できるものではなく、最初から「将来は建て替える」ことを前提としていました。購入は結婚したその年でしたから、家を建て替えることは結婚したときからの目標でもありました。
その後、海外留学をしたり転勤の話が持ち上がったりと、現在のところに建て替えるのにはマイナスになるような要因が重なりました。
今回は、既存の住まいがいよいよ老朽化し住むのにはつらくなったこと、転勤の話があったとしても現在のところから通える範囲で収まりそうなこと、ローンの残債もだいぶ少なくなり、現金の準備もある程度できたことなどが決心する決め手となりました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
いいえ、そうではありませんでした。
もともと建て替えが夢でしたので、戸建て住宅には興味があり、住宅展示場も何度となく訪れてみました。その過程で、複数のハウスメーカーからコートハウス形式のモデルがでて、それを契機にコートハウスに憧れるようになったのです。
コートハウスについてインターネットや建築雑誌で情報を集めていくと、必然的に建築家と建てる家に行き着いたのです。
建築家・テレデザインさんにはどんなご希望を伝えたのですか?
当然のことながら予算に関して明確に伝えました。そして住宅とその設備において、
「1.必ず無くてはならないもの」
「2.できれば欲しいもの」
「3.興味があるもの」
と三つのレベルに分けて伝えました。中庭、カーポート2台分、寝室3部屋などは「1」に、太陽光パネル、床暖房などは「2」に入れる、という具合にです。
特にコートハウスの実現にはこだわりました。現地は郊外にあるのですが、古い家の建て方にも問題があり、隣家から丸見え(こちらからも見えてしまう)というのがどうしても我慢できなかったのです。
あとは希望を伝えるというより、逆に自分たちの理想とするライフスタイルに関して詳しくインタビューがありました。
実際に生活していかがでしょうか?
コートハウスの機能としては、ほぼ完璧です。ゾーニングに関しても文句なく、プライバシーはしっかり守られ、コートや広いバルコニーのおかげで実際の数値×1.5ぐらいの広さを感じることができます。
テレデザイン側からの提案もあり、掘りごたつ形式の大きなメインテーブル、同じく掘りごたつ形式の対面カウンターを採用しました。床面に近いライフスタイルにしたことで、椅子形式のダイニングテーブル・ソファーなどを排することができ、上下の広さをも感じさせる効果を生んでいると思います。
欲をいえば、内外装にもう少し違った素材を使ってみたかったと思います。そこがたいへん残念ではあるのですが、限られた予算でしたのでやむを得ないと思っています。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
ザ・ハウスさんは、自分たちが"家"をプロデュースするんだ、という他社にあるような姿勢ではありませんでした。ある意味において保守的というか、控えめな立場で仕事をしているような印象を受けます。
ですがザ・ハウスさんに登録のある建築家の方々は、立派な実績をもっていらっしゃる方ばかりですので、あえて紹介だけに徹しているのかも知れません。
登録してある建築家の特徴、実績をしっかり把握しており、適切なアドバイスをいただけます。
そのような対応をしていただけたおかげで、自分たちの求める建築家はどのようなタイプの建築家なのか?と十分に考えることができました。それが良かったのではないかと思っています。
これから建築家と家を建てる方に一言
ザ・ハウスさんに登録のある建築家の方々は、様々な特徴があります。彼らの実力を発揮していただくには予算の問題は避けて通ることはできませんが、基本的に施主が要求することを図面にすることは難なく行えると思って間違いありません。もちろん、こちらの要求したことに対する解答は様々かとは思いますが。となると残りは相性というか、お互いのコミュニケーションの質をいかに高い状態で保てるか、ということになると思います。その意味でテレデザインさんを選択したのは成功だったと思っています。
建築家の先生と家を建てるのは、非常に楽しい行程であると確信しています。しかし、ローンの手続きをはじめ、ハウスメーカーで頼むなら言われた通りにサインすればお終い、という作業を自分たちで行わなければなりません。私たちの場合、ローンの残債がそこそこあったこともあり、工務店に工事を依頼するために、分割融資という複雑な資金計画が必要になりました。さいわい好条件でローン契約することができましたが、ローン手続きの経験は、一度で充分というのが本音です。
あとは工務店選びも重要だと思います。建築家の方との仕事に慣れている工務店がベストなんだと思います。その意味でも建築家の先生自身が一緒に仕事をしたことがある工務店は重要な選択枝になるはずです。私たち素人では工務店の技術力に関しては判断が難しい上、いくつかの工務店に見積もりを依頼した場合、その金額には大きな開きがあり、そちらで限定されてしまうこともあるかと思います。依頼した建築家の先生には「可能なら地元の工務店を選ぶことも重要」とのアドバイスも頂きました。
データ
- 建設地
- 千葉県千葉市
- 竣工日
- 2009年9月
- 設計
- 田島 則行
- 施工会社
- 株式会社佐久間工務店
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 202.38平米(61.2坪)
- 生活スタイル
- 単世帯住宅
- 撮影
- 野秋達也
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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