家族が緩やかに繋がる二世帯住宅
S様(東京都府中市)
「良い信頼関係を築くことが良い家づくりとなる」とは、Sさんと手嶋さんの共通の言。
二世帯住宅を考え、家づくりに取り組むことになられたSさんがザ・ハウスへご来店されたのは2008年8月のことでした。ハウスメーカーも工務店も全てご検討されて、最終的にSさんが選ばれた家づくりのパートナーは建築家・手嶋 保さんでした。
Sさんとの家づくりが終わってしまい「寂しく感じている」と云う手嶋さん。どんな家づくりだったのでしょうか?
家を建てようと思った経緯は?
きっかけは、私の実家に二世帯で住もうと考えたことでした。
私の実家は築40年程度なのですが、家族それぞれのライフスタイルを考えると建て直しが必要だと思い、家づくりを決意しました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
当初は、幅広くハウスメーカー、工務店のモデルハウスなども見て回っていました。
ですが、ハウスメーカーのモデルハウスに行ってみると家族がむせるなどして適応しなかったり、工務店の提示してくれた設計のプランに満足できなかったこともあり、建築家への依頼検討も視野に入ることにしました。
建築家との家づくりを検討するうち、作風や家づくりに対しての考えなどを基に、手嶋さんにお願いをすることに決めました。
建築家・手嶋 保さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
まだ小さい娘に、将来住み継いでもらえるくらいの長いスパンでプランを計画してもらえるようにお願いしました。
具体的には、シックハウスを起こすことのない建材で家をつくって欲しい。また、建てた後も例えば全ての窓の掃除を可能にして欲しい。など、できる限りメンテナンスがしやすい家となるようにお願いしました。
また、せっかくの二世帯の住居となりますので、お互いの世代が気配を感じることができる「ゆるい繋がり」をもてるような家にしていただきたいとの希望もお伝えしました。
実際に生活していかがでしょうか?
住み始めてからとても落ち着いた時間を過ごすことができるようになりました。
どの部屋からも庭や周囲の樹木を眺められるようにつくっていただいたこと、また居室に自然の光と陰を取り込む家にしていただいたことで、太陽の位置とその陰で時間を感じられるようになり、気持ちに余裕ができました。
これまでは庭の手入れはあまり気にしていませんでしたが、この家に住むようになってからは家族全員が自然に草花の生育に興味を持つようになり、庭で採取したハーブなどが食卓に並ぶ贅沢な生活を満喫しています。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
建築家それぞれの作品の概要はもとより、その方の考え方や話し方、特徴まで教えていただけました。
ですので、建築家と今後行うこととなる打合せについてもイメージが持てましたし、とても参考になりました。
お願いする建築家を選定する上で、そういった情報は大変役立ち、助かりました。
ザ・ハウスを訪ねるまでは手探りでの建築家探しだったのですが、ご相談をしてからは一気に現実のものとして動き出せました。
これから建築家と家を建てる方に一言
今回、建築家との家づくりを経験して「最終的には建築家と信頼関係を築くことが良い家となる一番の近道だ」と思いました。
選んだ建築家は、家づくりを終えた後も長いお付き合いとなる方ですので、これまでの作品を参考にすることはもちろん、建築家の考え方も含めて信頼できる方を選んで欲しいと思います。
データ
- 建設地
- 東京都府中市
- 竣工日
- 2010年4月
- 設計
- 手嶋 保
- 施工会社
- (株)宮嶋工務店
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 174.72平米(52.9坪)
- 生活スタイル
- 二世帯住宅
- 撮影
- 大沢誠一
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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