80㎡の敷地で叶えた二世帯住宅の豊かさ
I様(東京都品川区)
家の工事はフルリフォームを含めて3回目というIさん。パンデミックによる資材の高騰や材料流通の影響など、これまでの家づくりでは感じたことのない多くの影響を受けつつも、明るさや拡がりのある二世帯住宅で快適な日々を過ごすIさんにお話を伺いました。
家を建てようと思った経緯は?
2人の幼児を持つ息子夫婦のアパートが手狭になり、これまで住んでいた家を二世帯住宅に建て替える検討を始めたことがきっかけです。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
土地付きの一軒家に住んでおりましたが、敷地面積が狭いことに加え、それぞれの世帯が快適に暮らせるよう、完全分離タイプの家を建てようとしたため、このような特殊条件を満たしていただくためには、建築家へ依頼する必要があると考えました。

建築家・伊原孝則さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
①完全分離の2世帯住宅
②明るく、風通しの良い家
③(普通の家のデザインではなく)一見、お店のような外観を感じる家
④固定概念にとらわれない間取り
⑤建て替え前の家で使用していたアンティークの建具、扉などを再利用していただきたい
など、具体的なことだけでなく抽象的なことについても率直にお伝えしたことで、想い描いた理想が形になっていった気がします。

実際に生活していかがでしょうか?

2階が親世帯、地下と1階を子世帯が使っております。特に、親世帯は今までの面積の約半分で生活することへの不安がありました。
建て替えをきっかけに、生活スタイルの見直しができ、結果的に半分になっても不便やストレスを感じておりません。むしろ掃除や物の管理面では、以前より楽になりました。
大きな窓、高い天井、明るい家を実現したことで、狭さを感じない生活ができています。
地下については、まだ1年を通しての経験が無いため判断は難しいのですが、心配していた暗さや寒さへの心配は無く、むしろ生活空間を広く取ることができたことで、2人の孫も伸び伸びと生活ができています。
今後も、生活スタイルの変化に応じて、空間を調整したいと考えております。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
各建築家が手掛けられた実績から、フィーリングの合うデザインをお伝えした上で、現状(敷地面積などの条件)を考慮し、実現のための最適解を探していただいたと思っております。
振り返ってみても、自分だけで最善の建築家を探し、依頼を決定することを想像すると、かなり難しかったと思われます。
ご相談させていただいて良かったと思っています。

これから建築家と家を建てる方に一言

それぞれに優先される事情が異なるため、判断に関わるようなコメントは差し控えますが、常に、不測の事態(今回はコロナ、資材高騰、工期長期化等)が起きることを想定し、気持ちと予算に余裕をもって取り組み、時に妥協も許容することをお勧めします。
データ
- 建設地
- 東京都品川区
- 竣工日
- 2024年8月
- 設計
- 伊原 孝則
- 施工会社
- 株式会社航洋建設
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 80.23平米(24.3坪)
- 施工床面積
- 115.24平米(34.9坪)
- 生活スタイル
- 二世帯住宅
- 撮影
- Hideki Ookura
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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