神奈川県川崎市A邸
A様(神奈川県川崎市)
最初はハウスメーカーに依頼するつもりだったというAさんは、伸び伸びとした広がりをもった空間を手に入れるには建築家に依頼するしかないと決心し、2001年1月にザ・ハウスに来店されました。
外にも内にもオープンな空間をという希望に対して、建築家・加藤将己さんはリビングや浴室から続く、もう1つのリビングとして広がる中庭を中心とした住宅を設計し、2002年3月に完成。
中庭を楽しみながら飲むビールが一番とおっしゃるAさんにお話を伺います。
家を建てようと思った経緯は?
以前はマンションに住んでいたのですが、常々土地を購入して自分達の思い通りの家を建てたいと思っていました。
通勤や通学の利便性を含めて子供の成長に見合う土地を探していたところ、希望する条件の土地が見つかったので思い切って家を建てることを決意しました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
当初はハウスメーカーで建てるつもりでした。ハウスメーカーは「希望に叶うものができますよ」といって図面を持ってきてくれましたが、こちらが希望するものとはかけ離れたものでした。最初の打合せで、私達の希望とハウスメーカーのできることに大きな隔たりがあることを感じ、期待が大きかっただけに失望と不安を感じてしまいました。家を建てることは人生の一大事ですから、不安を抱えたまま進めたくはありません。
そんなときにザ・ハウスがあることを知り、建築家と家づくりをしてみたいと思うようになりました。
建築家・加藤将己さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?
・明るくて光を感じることが出来る広々した空間。
・モダンでありながらもくつろげる家。
・周りからの視線を気にせずに過ごせる庭。
・入浴が楽しみになるようなお風呂。
・加藤さんの他の住宅作品で見て気に入っていたブリッジの採用。
このような希望をお伝えしました。
実際に生活していかがでしょうか?
計画当初にあきらめかけた希望が叶えられて、たいへん満足して快適に過ごしています。家を建てて2年が経ちますが、ますます我が家が好きになっています。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
ザ・ハウスで建築家を紹介していただき、思い通りの家を手に入れることができて、本当によかったと思います。
色々な建築家の作品集を見て、計画に入る前に建築家と話し合いの場を設けてもらったことで、スムーズに建築家との家づくりを始めることができました。
これから建築家と家を建てる方に一言
信頼できる建築家と出会えたら、きちんと自分達の要望を伝え、後は建築家のセンスと経験にお任せするくらいの心構えでよいのではないでしょうか。
はじめにAさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?
ザ・ハウスでお会いしたAさんご夫妻、物静かな聡明なご夫婦とお見受けしました。
ご計画地は、小田急線新百合ヶ丘の丘陵の一画の広い敷地を5区画にして販売された土地を購入されての家づくりでした。
建ぺい率40%容積率80%の厳しい用途地域でしたが、敷地が40坪で32坪の床面積が可能ですのでご家族4人のお住まいとしては十分なスペースがとれます。快適な家が出来るのではないかと思いました。
具体的にはどのようにご要望に応えていったのですか?
お会いする前にいただく資料の中で、「地下室」の要望があったことが気になりました。お会いしてまずお尋ねすると、ハウスメーカーとの打ち合わせでは、スペースが足りないので寝室がとれずに、地下室をつくる案がでてきたのだそうです。32坪とれれば十分な提案ができるので、地下室は無しにしましょうと言いました。やはり地上で生活する方が地下より健康的ですから。メーカーとは半年ほど打合わせをしたそうですが、ご希望だった天井の高いひろびろとした空間が得られずに、やはり建築家に依頼しようとお考えになったようでした。
私自身が設計した自宅があるのですが、外壁・石の床、そして高い天井の広々した空間に関心を持っていただいたようです。
ご要望から、自分だけの内的外空間であるパティオを囲む住まいを考えました。
パティオは、多目的な要素を持っています。
リビングからパティオへ延長している多目的ジャイアントテーブルは、この家の核となっています。またAさんは、週末にはよく箱根に行かれる程のお風呂好きです。浴室から出入りできるこのパティオで外へ出てくつろぐこともでき、露天風呂の感覚が味わえます。ここを洗濯を干すスペースとしても利用します。
室内は、2階寝室を両端にとり、ブリッジで結びました。3つのシリンダー状のトップライトから光がふり注ぎ、ブリッジ下のリビングは意図通り、のびのびとした空間になりました。
また、北側の天井一杯のガラスブロックの光の壁で、キッチンはいつも明るく、家全体が見渡せて、家族の気配が感じられます。朝ここに立つと元気が出ると、奥様も喜んでおられました。
Aさんとのお打ち合わせはいかがでしたか?
私はお住まいの設計をするにあたり、住む人の人となり・こだわりを「住まいづくり計画リスト」を書いていただき、住まい手のイメージをつかみながら計画案を提示していくようにしています。
私を知っていただき皆様と出会う為にはインターネットの利便性が有効だと思いますし、もちろん事務的な連絡はメールが便利です。
でも設計上のやりとりは、顔をみながら、ニュアンスをつかみながらの打ち合わせが大切だと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
最初に要望を全部伝えて、あとは建築家にまかせてプロのアイディアを引き出した方が、結果的には素晴らしいお住まいとなり、お得なのではないでしょうか。
お引き渡しの日、本当に自分の家でないみたい!とお喜びいただいたのが印象的です。
データ
- 建設地
- 神奈川県川崎市
- 竣工日
- 2002年3月
- 設計
- 加藤 將己
- 施工会社
- (株)小川建設
- 構造
- 鉄骨造
- 敷地面積
- 132.26平米(40坪)
- 生活スタイル
- 単世帯住宅
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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