空間に広がりを感じる家
U様(東京都品川区)
当初はマンションを「買う」方向でご検討されていたUさん。
なかなかイメージ通りの物件は見つからず、いつしか家を「建てる」事を考え始められました。
建築家は敷居が高いというイメージをお持ちだったUさんは、まずは工務店にプランの作成を依頼されましたが、これもなかなかご自分達にぴったり合うプランには巡り合えず、2010年5月にザ・ハウスにご来店されました。
作風も、人柄も相性ピッタリだったというUさんと、建築家・今城敏明・由紀子さんの家づくりの様子を伺ってみました。
家を建てようと思った経緯は?
結婚を機にマンションの購入を検討していたのですが、どこを見に行っても、そこに自分達が住むというイメージを持てませんでした。
一戸建ても検討してみると、マンションとのコストの違いがあまり無かったので、だったら自分達に合わせて設計できる一戸建てにしようと思いました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
当初は、建築家にお願いするのも敷居が高いと感じていたので、いくつかの工務店にプラン作成を依頼しました。 しかし、工務店からのプランは、伝えたはずの要望が反映されていなかったり、逆に、あまりにこちらの言った通りでアイデアに欠けたりしました。
結果、私達にはじっくり時間をかけて話し合い、アイデアを練っていけるパートナーが必要だと感じ、建築家を探すことにしました。
建築家・今城敏明・由紀子さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
(1)狭小地の建物ではあっても、空間をできるだけ広く感じられること。
(2)夏は日差しを遮って涼しく、冬は日をたくさん取り込んで暖かいこと。
(3)本やCDを所蔵量が多いので、収納スペースを多く確保すること。
以上の3点が主にお伝えしたことです。
実際に生活していかがでしょうか?
とても穏やかな気持ちで過ごせる家です。
住宅密集地にもかかわらず、リビングの吹き抜けに大きく開いた窓からは、空に雲が流れていく様子をぼんやり眺めることができます。
軒を大きく設計して頂いたお陰で、夏は涼しく、冬は日に包まれて暖かです。
また、そうした大きな空間設計とともに、パッと見ではわかりにくい細部までデザインが行き届いている点に、今城さんの特徴があると思います。
構造部材、建具、造作家具、照明など色々なものを「目立たなく」するためにこそデザインを施し、その小さな積み重ねが、結果的に余白があって広く感じられる空間をつくっていると思います。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
どの建築家にお願いしたらいいのか見当もつかなかったので、ザ・ハウスに相談しました。
担当の方は、色々な建築家の「作風」だけでなく「人柄」をよくご存じなのが印象的でした。
建築家とは長い設計期間を共にするので、「作風」「人柄」の両面で私達にあう建築家を探し出してくれたザ・ハウスにとても感謝しています。
これから建築家と家を建てる方に一言
家を「買う」のではなく、家を「建てる」。
出来あいの家やマンションを手に入れることを「家を買う」と呼ぶとすれば、半年をかけて建築家と一緒にプランを練っていくプロセスは「家を建てる」と言えると思います。
そのプロセス自体が私達にはとても楽しかったです。
それだけでも「家を建てる」価値があると思います。
データ
- 建設地
- 東京都品川区
- 竣工日
- 2011年6月
- 設計
- 今城敏明・由紀子
- 施工会社
- 株式会社三京建設
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 61.82平米(18.7坪)
- 生活スタイル
- 単世帯住宅
- 撮影
- 川辺明伸
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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