神奈川県横浜市Y邸
Y様(神奈川県横浜市)
両親との同居を機に、2世帯住宅をつくることを決心されたYさん。
大きな家具を置きたい、またその家具にあうような大空間が欲しいなど、「スケールの大きい家にしたい」というYさんの希望をうけて、建築家・テレデザインは、12人掛けの大きなダイニングテーブルを置いても、全く狭さを感じることのない、5メートルの高さの天井を持つ住宅を設計し、その住宅は2003年6月に完成しました。
生活すればする程に良くなっていくような、自分らしい家にしていきたいというYさんにお話を伺います。
家を建てようと思った経緯は?
私達は夫婦2人で暮らしていたのですが、母が病気であることがわかり同居することになりました。
今まで別々に暮らしていたのが同居ということになると、互いに気を使いすぎて疲れてしまうのではないか」との両親の意見もあり、単世帯仕様だった住宅を2世帯用に建て直すことに決めました。
残念ながら母は完成には間に合いませんでしたが、設計図、イメージCGなどをみて非常に喜んでいたのを思い出すと、あの時に決心したのは良かったのではないかと思っています。
現在は父と3人で暮らしています。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
色々なモデルハウスにも行ってみましたが、規格からは変更不可能な箇所や、必要のない仕様など、納得できない点が多く気に入りませんでした。それに「設計図を営業さんと一緒につくる」というのも不安でした。
知り合いに建築家に依頼し、古いビルをリノベーションして住んでいる方がいたのですが、その方にザ・ハウスを紹介していただきました。もともと建築家に設計をお願いすることに興味もあり、依頼することを決めました。
建築家・テレデザインにはどんなご希望をお伝えされたのですか?
テレデザインさんに伝えたのは「予想もできないような大きさって楽しい!」という感覚です。
世田谷のアンティーク家具の店先に、座るところが170cm位の高さにある巨大な椅子があり、見ているだけで楽しく、気持ちが安らぐ感じがしたんです。その抽象的な感覚を理解して頂けたのは嬉しかったですね。
5mの天井や、12人掛けのダイニングテーブルなど、普通では無駄に感じる大きさですが、実現してみると、無駄を通り越してそれ以上に十分感じる「楽しさ」がありました。
あとは、必要でないものをできるだけ省いていきたいという事と、猫が2匹いるので汚れても傷が付いても神経質にならないでいられるようにしたいという事でしょうか。
実際に生活していかがでしょうか?
100点です。
当初から、きっとこの先自分なりにもっと改造したり、つくり足してみたいと思うだろうと予想していたので、間取りや仕様を変えやすいように設計していただきました。
素人ですし、実際に住んでみないとわからない事も沢山あると思ったのです。
10年くらいかけてちょこちょこと、もっと自分らしい家にしていければと思っています。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
やはりコーディネーターの方が入ると、安心してお話が出来ます。
「こんな事を聞いたら非常識では?」「こんな金額では無理なのでは?」というような気後れしてしまうことを、事前に教えていただけるのも安心できました
これから建築家と家を建てる方に一言
私は、月に2~3度テレデザインさんに伺っていたんですが、その度に山本さん、伊澤さん、田島さんから意表をついたアイデアをいくつも提案されたので、とにかく毎回打合せがとても楽しみでした。打合せの帰り道は、妻と一緒にとても幸せな気持ちになりました。可能なら、もう一度味わいたい位です。
また、たくさんのお金をかけるのですから、楽しまなければ損だと思います。例えば、タイル選びひとつでも楽しくさせてくれる建築家の方を見つけることが大事なのではないでしょうか。
はじめにYさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?
Yさんは広告制作に携わっているというお仕事柄、発想が豊かな方だなというのが第一印象です。色々と段取りも良く、物事を進めていかれました。
家づくりに関しては、少し違った発想やデザインを取り入れて、個性のある住まいにしたいと望んでいらっしゃったようです。そういうお考えに共感できましたし、率直に「おもしろい」と思いました。
具体的にはどのようにご要望に応えていったのですか?
2世帯住宅のご計画で、ほどよい距離を保つというのがポイントでした。
色々とアイデアを出していくうちに、共有の玄関に広い土間を設けることで、各世帯を分けてはどうかという案がでました。また台形だった計画地を生かして家全体を緩やかなL字の形にしたのですが、生活スペースを分けながらも、テラス越しに両世帯がお互いの気配を程よく感じながら暮らせるようになりました。
Yさんとのお打ち合わせはいかがでしたか?
普通じゃつまらないから、とにかくスケールの大きい家にしていこう、というコンセプトがありました。5メートルの天井はそこから生まれた代表的なプランです。
提案するスケールのダイナミックさを、とにかくYさんに理解していただきたかったので、打ち合わせの時に図面とあわせて模型やCGを使い、できる限り実際の住宅に近い感じをイメージしてもらえるようにしました。
これから建築家と家を建てる方に一言
もしも住宅に世間一般ではない事を望んでいるなら、建築家に依頼する方がいいと思います。
無理だと思っている事でも、とりあえず言ってみる。建築家も創作意欲がわいてきて形にできるかもしれません。
希望が形になるのを見ていくと、家をつくるのは楽しいと感じるはずです。
データ
- 建設地
- 神奈川県横浜市
- 竣工日
- 2003年6月
- 設計
- 田島 則行
- 施工会社
- (株)堀工務店
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 255.6平米(77.3坪)
- 生活スタイル
- 二世帯住宅
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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