東京都目黒区S邸

2015.09.25掲載

S様(東京都目黒区)

新築

家族のライフスタイルの変化と、より体に優しい住宅を求めて「家づくり」を決意されたSさんは、2000年12月にザ・ハウスに来店、建築家の紹介を依頼されました。

家族の健康を考えて、自然素材の家を希望したSさん一家のために建築家・栗原 守さんが、内装は全て自然素材を使った健康と環境に配慮した住宅を設計し、2002年6月に完成。
快適で健康的な住居を手に入れられたSさんにお話を伺います。

家を建てようと思った経緯は?

以前は賃貸住宅に住んでいたのですが、家賃を払い続けるのも勿体ないし、妻と子供はアレルギー体質なので自然素材を使った家を建ててあげたかったんです。

それ以外にも夢や希望があって、それを実現する道は狭くても自分達の家を建てる事だと思って決意しました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

はじめは建築条件付の土地で工務店から提案を受けたのですが、自然素材を使う事は規格外で割高になると言われるし、自然素材の知識も少なくて、正直がっかりしました。

それなら建築家ならどうだろう、そんな気持ちでザ・ハウスの門を叩きました。

建築家・栗原 守さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?

家族の為に健康的な家に住みたいと考えていました。アレルギー体質だった事もありますが、マンションに住んでいた時の結露・湿気・換気の悪さ・コンクリートの冷たさからも開放されたかったんです。

それから私たち夫婦は音楽が好きなので、大音量で聞いても迷惑にならない部屋と、妻は対面式のキッチンがいいと言ってました。

実際に生活していかがでしょうか?

大変気に入っています。梅雨時でもサラサラした床の感触とか。2・3日旅行などして帰ってきても家の中のムッとした臭いも全くありません。カラ松材の床や天井なども、しっとりとした落ち着いた色合いになってきましたよ。

「自然素材の家」特にこだわって建てられた点はなんですか?

せっかくなので、「健康な家」にとことんこだわってみようと思いました。
高級なものではないですけど、お風呂も檜材にしました。掃除機は室外に排気するタイプで、キッチンもIHにたり床暖房にして室内の空気をなるべく汚さないようにしたり。屋内で使用する水も全て浄水済みになるようにして、防音・結露対策として窓はペアガラスにしました。家の素材も木・塗り壁・和紙が主なので、素材を生かす為に室内の印象は、あくまでシンプルにこだわりました。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

最初に伺った時から大変親切に相談にのってもらって感謝しています。普通の生活の中では建築家とは縁がないので、助かります。

施主と建築家の中立の立場でアドバイスしてもらえたので安心できました。

これから建築家と家を建てる方に一言

図面ではなかなか実際の家が想像できないので、時間が許す限り現場に足を運ぶことをお勧めします。気になる事があれば建築家に相談して修正もしてもらえましたし。
とはいっても、夫婦2人とも働いているので、建築現場には休みの日しか行けませんでした。そんな意味からも「信頼できる建築家」にお願いすることが大切ですね。

はじめにSさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?

いつもザ・ハウスでの面談は、私の方も期待と緊張が半分なんです。
どんなご家族か、どういった住まいをお考えかと少し緊張しながらお話をするんですけれど、Sさんご夫婦の場合は「健康的な気持ちのいい家」にしたいという想いがはっきり伝わってきたので1時間くらい話しているうちに、私にとっても楽しい仕事になりそうな予感がしました。

具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?

Sさんはできるだけ開放的なリビング空間を望んでいましたので、構造のべい松の無垢の梁を見せて大きな空間を確保しています。さらに南側にデッキテラスをつくりました。木製のサッシを引き込み式にする事にして、天気のいい日はフルオープンできるようにしました。

奥様と動線についても、家事がしやすいように時間をかけて検討しましたよ。その結果1階は引き戸を多く使う事で、キッチンを中心にしてお風呂・デッキテラス・リビングまで回遊できるような機能をもった楽しいプランになりました。

内装は全て自然素材です。Sさんは木の節目をそんなに気にしない方でした。福島県のカラ松を天井や壁に使っているんですが、その節の自然な感じがSさんの住まいにふさわしい、とっても温かな空間になっていると思います。

Sさんとのお打合せはいかがでしたか?

「自然素材を使って健康な住まいにしたい」という希望がはっきりしてたので打ち合わせはとてもスムーズでした。

使う素材素材のサンプルを見てもらったり、住宅見学会に参加してもらったり。そうして計画をつめていきました。
基本設計の途中で、ご主人様から色々な提案があったんです。玄関を地下にできないか、地下に多目的な部屋をつくりたいと話が進んだり、Sさんと一緒に2人3脚で計画を練っていったように思います。

これから建築家と家を建てる方に一言

Sさんのように「私たちはこんな住まいが欲しい」という希望がはっきりしている方は建築家との家づくりがスムーズに進むと思います。

「新しい家」ではなく「住まいに何を望むのか」を家族みんなで話し合うことも大切ですね。
その話し合いの中から、自分たち家族の「家づくり」の方向が見えてくるのではないでしょうか。

本体価格

総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。

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