大阪府大阪市K邸
T様(大阪府大阪市)
郊外型の住宅から会社を併用した住宅という計画への変更により、5年間も思うような土地に出会えなかったKさん。土地を見つけてようやく家を建てる段になった際、今度はなかなか納得出来る建て方が見つけられず、自分達の計画には建築家が適しているのかもしれないと考え、2003年8月にザ・ハウスに来店されました。
仕切りのないオープンな家をという要望に対して、建築家・佐藤登さんは居室を田の字型にする事により広々としたオープンな空間を実現、この住宅は2004年7月に完成しました。
勉強しながら建築家に質問をしたり説明を聞く事で、家づくりについての理解が深まる、そしてそうすることで自分自身の家づくりがもっと楽しいものになると思う、とおっしゃるKさんにお話を伺います。
家を建てようと思った経緯は?
子供の成長に伴って住まいが狭く感じられ、広い家にゆとりを持って住みたいと思ったのが最初のきっかけです。それから土地探しを始めたのですが、最初の2年間は自宅のみの計画として郊外のニュータウンの土地を探していました。
その後、会社と自宅を一緒にするという計画に変更になったのですが、そこから更にまた土地探しに3年の月日を要して、ようやく納得できる現在の土地を購入することが出来ました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
会社と自宅を兼用するという条件で土地探しをした結果、家づくりの予算の多くが土地購入費となり、建物に対して十分な予算を掛けることが出来なくなってしまいました。
当初はハウスメーカーも考えました。しかし1階が倉庫という計画だった事や予算の事も併せて考えた時に依頼先としては適していないと判断し、そこから今度は工務店への依頼を検討、打合せを重ねました。しかしながら、結局納得いくものではない、いわゆる「建売住宅」のプラン程度の提案しかして貰えず困っていたんです。
そんな時、偶然ザ・ハウスのホームページを見つけ「まじめな家づくりセミナー」というものを無料で開催していることを知り、参加してみることにしました。セミナーで実際に建築家の話を聞いた事で、自分達の希望の家を実現するには建築家に依頼するしかないと感じ、決心がつきました。
建築家・佐藤 登さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?
空間については1階は倉庫兼事務所、2階の居室スペースは家族で雑魚寝が出来れば良いので、仕切りのない家族がオープンに生活出来るものが欲しいと伝えました。
またイメージとしてですが、以前に家族旅行で行った温泉旅館の縁側の雰囲気が忘れられず、家を建てるなら是非取り入れたいと思っていましたので、旅館のような雰囲気の和室や縁側が欲しいとお話しました。
あとは子供がアレルギー体質ということがあったので、使用する建材については吟味したいとお伝えしました。
実際に生活していかがでしょうか?
とても住みやすい家になりました。
プランを見せて貰った時、さすがに建築家だなと思い、最初の一案で気に入りました。
和室に焼き物の器を使った手洗いを設置するなどの工夫により、旅館のような雰囲気という事も希望通りに叶いましたし、アレルギー対策については、一つ一つの材料の匂いを嗅いで決めるという処まで吟味していったので匂いも全く気になりません。キッチン、お風呂、洗面所と大変機能的で導線がとても良く考えられています。収納に関しては、将来を考えるともう少しあった方が良かったように思いますが、住みながら自分達らしい家にしていきたいと思います。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
どこに依頼すべきか全く判らず行き詰っていたところ、ザ・ハウスという名前のインパクトから思わずネットで検索してしまい、ホームページを見つけた事がきっかけとなりました。
伺った際に、建築家、工務店、ハウスメーカーに依頼する場合のメリットとデメリットを分かりやすく説明していただいたので、納得の上で進める事が出来ました。また事前に参加したセミナーで建築家の話を直接聞けた事も決心するきっかけとなったように思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
自分の思っていること、希望、意見を、建築家にどんどんぶつける。そして、納得いくまで説明をして貰うのが良いのではないでしょうか。
建築家は素人の私達にも分かりやすく説明をしてくれます。家づくりを楽しむコツは、自分自身も家づくりについて勉強して建築家に質問し、説明を聞きながら納得し、理解して進めていく事です。また、曲げたくないと思う事は最初にきちんとお伝えしておく事も大切だと思います。
はじめにKさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?
Kさんの生活スタイル、コスト感などをお伺いし、一緒に楽しみながらつくっていけそうなご家族だという印象を受けました。
具体的にはどのようにご要望に応えていったのですか?
まず、敷地を見せていただきました。南側に3階建ての建売住宅が敷地の際まで迫るように建っていたので、家の中が明るく、快適に暮らせる住空間をつくり出せるかが課題だと感じました。
そこでハイサイドライトを設け、南側の3階建て住宅に阻まれた光を取り入れる事で、光が家全体に導けるように計画していきました。
また『個室をあまり設けずオープンに暮らしたい』と言うご希望があったので昔ながらの居室が田の字型のプランを採用しました。コスト的には大変厳しかったのですが、OSB合板という材料を天井・壁に使用し、かなり面白い空間になったのではないかと思います。
Kさんとのお打ち合わせはいかがでしたか?
Kさんとのお打合せは最後までスムーズだったように思います。
OSB合板等、材料選びについてもKさんがご自身でも探して下さったので、情報をお互いに交換しながら進めていきました。住宅完成まで、とても楽しく仕事が出来たと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
家が完成するまでの労力は並大抵の事ではありませんが、せっかく家をつくって一生暮らしていくのですから、建築家と施主、そして工務店が一緒になって楽しくワクワクするような家づくりを楽しまれてはどうかと思います。
データ
- 建設地
- 大阪府大阪市
- 竣工日
- 2004年7月
- 設計
- 佐藤 登
- 施工会社
- 株式会社じょぶ
- 構造
- 混構造
- 敷地面積
- 101.26平米(30.6坪)
- 生活スタイル
- 併用住宅
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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