ジャストサイズな快適さ
Y様(東京都杉並区)
「家づくりは不安との戦いですが、それ以上にときめきに満ちた、貴重な経験です」とYさん。実際に暮らしてみて、窓の大きさや天井の高さ、光の当たり方、空間の繋がり方などの様々な積み重ねに感動しています、とおっしゃるYさんにお話を伺いました。
家を建てようと思った経緯は?
元々は私が結婚して杉並区に住むことになり、他の区に一人住まいをしていた母が杉並区を気に入ったのが始まりでした。
お互いにマンション暮らしでしたが、母が高齢になった時に不安だと言うことで、私たち夫婦に近いマンションを探し始めたところ、なかなか良い条件のところが見つからず、「それならばいっそ二世帯で戸建てに住むことを考えてみよう」という流れになりました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
まったく考えていませんでした。スタートは建売住宅を見学したり、住宅展示場巡りをしたりという感じでした。
その理由としては、漠然と建築家は費用が高いだろうという考えがあったこと。そして建築家に知り合いもいないため、相談するハードルの高さを感じていたことが挙げられます。
建築家・成瀬・猪熊建築設計事務所さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
私たちは40代の夫婦。母は60代。二世帯それぞれに優先したいものが違います。
私たちは、住んでいて楽しい個性的な空間を。
母は、動きやすく寛ぎやすい、癒しの空間を。
おおまかにはそういう希望をお伝えしました。
また、家を建てたエリアが商業地域から近いこともあり、前面道路は狭く、近隣の家との距離も近い環境でしたので、その中でプライバシーをどう守っていくか。二世帯間の繋がり、プライバシーをどこまで拡げる、もしくはどこで閉じるのか。この点については、かなりディスカッションを重ねた記憶があります。
とにかく、希望はたくさんお伝えしました。それを受け止めて返して下さる感性、感覚が、とても誠実、かつ信頼できるものでしたので、打合せが毎回楽しくて仕方ありませんでした。
結果、山のような希望の中には、叶わなかったものも沢山ありましたが、どんな抽象的なものであっても、細かく些末なものであっても、ひとつひとつ議題に上げて丁寧に検討して下さったので、まったく後悔はありません。
実際に生活していかがでしょうか?
想像以上に気持ちよく、楽しく暮らしています。
建築家のアドバイスの中で、とても印象に残っているのが「住空間は広ければいいというものではないですよ。丁度いいバランスというものがあり、それは色々な工夫で作れるものですよ」ということでした。
その言葉を聞いた時は、正直そうは思っておらず、広ければ広い方が絶対に贅沢!と思っていましたが、実際に今暮らしていて感じるのは、本当に広さではないのだなあ、ということです。
窓の大きさ、天井の高さ、光の当たり方、空間の繋がり方、そういったことでジャストサイズの快適な空間というのは生まれるのだなぁ、としみじみ感動しています。
また、住んでみて初めて「やっぱりこれは必要だな」「これは正直なくてもいいな」と分かることもたくさんあります。どうしても打合せを重ねていくと、すべてを決めて、100%の状態で完成させるという執念に取り憑かれがちですが、暮らしながら完成させていくという〝余白〟のようなものをあらかじめ考えておくことは必要だと実感しています。
そういう余地や余白を残しておく、または提案して下さる建築家さんが理想的だと思います。建築家さんとは、完成して終わりのお付き合いではない、ということですね。
逆に言えば、長いお付き合いがイメージできるような建築家さんと出会えたら、それはとても幸運なマッチングだと思います。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
素晴らしいシステムだと思いました。
ハウスメーカー、建築家、工務店、どこに頼むと具体的にどんな流れになり、どの位の費用がかかり、どんなメリット、デメリットがあり、という比較ができる、教えていただけるというのが画期的です。そもそも、普通はその判断ができなかったり、分からないところからスタートする訳ですから。
我が家の場合は建築家さんにお願いするに至ったわけですが、なかなかお一方に決められず、3組の建築家さんと話をさせていただきました。
いよいよその中から選ぶ、という最後の決め手になったのは、ザ・ハウスの担当の方からいただいたアドバイスでした。私たち家族の特長、個性、求めるものを的確に判断されてのアドバイスだったと思います。
悩みが尽きない家族に、辛抱強く寄り添って下さるスタッフさんの存在も、ザ・ハウスさんの大きな魅力であると言って過言ではないと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
どんな方も、はじめは〝どんな家〟に住みたいかという小さな枠から入って行かれることと思います。しかし、結局のところ〝どんな暮らし〟をして〝どんな生き方〟をしたいのか、というところに行き着くと思います。
それをうまく言葉にできなくても、しっかり汲み取って形にして下さる方が、皆さんにとって信頼できる、最良の建築家さんなのではないでしょうか。
私は建築家の方をご紹介頂く前に、ザ・ハウスさんで家づくりのセミナーに参加させていただいたのが大きな節目、不安解消になりました。
こんな問題が起きますよ、こんなことで揉めたりしますよ、という懸念材料を最初に具体的に教えていただいたことで、逆に安心した記憶があります。
実際に、建築家の方と打合せを進める中で、不安に思うことは必ず生じます。
そんな時、ザ・ハウスさんのセミナーに参加したことで気持ちに余裕を持てましたし、問題が生じた時の着地点も探ることができました。
なかなか始めの一歩の決心がつかない、という方は、まずそんなところからスタートなさると良いのではないかと思います。
家づくりは不安との戦いですが、それ以上にときめきに満ちた、貴重な経験です。
皆さんの希望と未来が詰まった最高の家が完成することを祈っております!
データ
- 建設地
- 東京都杉並区
- 竣工日
- 2019年8月
- 設計
- 成瀬・猪熊建築設計事務所
- 施工会社
- 株式会社山菱工務店
- 構造
- 木造
- 敷地面積
- 147.87平米(44.7坪)
- 施工床面積
- 129.35平米(39.1坪)
- 生活スタイル
- 二世帯住宅
- 本体価格
- 4,120万円(坪単価/105万円)
- 撮影
- 西川公朗
- 種類
- 新築
本体価格
総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。
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