猫も一緒に寛ぐ居心地のいい家

2022.09.26掲載

M様(東京都杉並区)

新築

愛猫と暮らしているMさんご家族。これまではペット可の古い賃貸物件に住んでいましたが、コロナ禍で在宅勤務も増え、より良い環境で暮らすことを考え建築家と家をつくることに。拘りがないと思っていたMさんも検討を重ねるうちに本質的な快適さが顕在化していきました。Mさんにお話を伺います。

家を建てようと思った経緯は?

猫を飼っているので、これまで住んでいた賃貸住宅はペット可で探した昭和の古い家でした。ある程度資金ができたら安心して猫と暮らせるような住宅を購入したいと考えていました。

2018年頃に一度、今の地域で分譲住宅をいくつか見に行ったのですが、ピンとくるものがありませんでした。そしてコロナ禍で在宅勤務の環境が低劣だと実感することもあり、2020年の冬頃に再度探し始めました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

建築家の先生に依頼するのは費用も高く、知識も必要だという先入観がありました。また住居に対して強いこだわりもないと思っていましたが、いざ分譲住宅を見学して回るうちに、自分たちの中には案外細々とした願望があることに気がつきました。

不動産会社の担当の方が、土地を買って建築家に頼むという選択肢もある、コストはそんなに変わらないというようなお話をされていたので、それであればと建築家に頼むことを前提として土地を購入しました。その不動産会社には系列グループのハウスメーカー部門があるのですが、そこを強く勧めることなく客観的なご意見をいただけたので、よいご担当者に巡り合えてよかったなと思っています。

それと、自分自身が専門職でもあるので、純粋に素人として専門職の方に物事を依頼するのはどんな感じだろうかという興味がありました。よくよく考えると、人と同じことをするのがあまり好きではない性分でもあるので、自分にとって家族にとって、良い選択肢ではないかという思いが強くなっていったように思います。

建築家・杉浦充さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

当時の生活において不満に思っていたことを隈なくお伝えすることと、お気に入りの家具を活かせるような間取りをお願いしたということでしょうか。

施主は建築については素人なので、バーでバーテンダーさんに「さっぱりした感じのものをください」とか「こういう気分に合うものを」とかいうように、限定され過ぎない要望の伝え方を意識していました。

昭和の家から令和の家になるだけで、断熱など性能面でグレードアップすることは間違いないという安心感もありました。

杉浦さんが私たちの家について書かれた文章を読むと、結構細かく注文してしまったかなという思いもあったのですが、アシスタントの方からは「もっと細かな方もいらっしゃるので全く問題なかったですよ」という話もあったので、程よい感じに伝えらえたのかなと思っているところです。

妻からは、出来るだけ仕事や趣味のためのスペースを充実させること、猫も快適に過ごせること、これまでの住居に関する揺れや音の問題等々の話、体に優しくて手仕事の温かさが感じられる家が理想だということをお話しました。また、プライバシーを確保しながらも外の景色が楽しめること(家の中から植栽や月見を楽しみたい)等々。

他には、少しレトロな雰囲気の地域に調和する外観であること。土地の形が東西に細長く独特だったので、間取りに関してはアイディアが湧かず、専門家にお任せしようと思いました。今思うと、結果的には杉浦さんのご提案に快諾したことが多かったように思います。

実際に生活していかがでしょうか?

真夏でもエアコン一つ稼働しているだけなのに、家中の空気がカラッとして過ごしやすいです。無垢の木材の感触も心地よく猫も喜んで寝そべっています。居心地や安心感がアップして外出が億劫になるくらいです。

家事スペースや水回りの広さ快適さはやはり建築家にお願いした甲斐があると満足しています(これまでのカビやニオイが嘘のよう)。想像以上に広く明るい家で、外観の白い漆喰も気に入っています。

細かいところの仕上がりも美しく、自宅を目で見て癒されるのも嬉しいことです。建築途中から思っていたのですが、スキップフロアをつなぐ階段の存在感があるので、調和する家具を現在検討中です。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

先にも述べたように、建築に関しては全く知識がなく、自分たちの好みすらぼんやりしている状態でした。本も読み、建築家をどうしようかとあれこれ考えるうちに、ザ・ハウスさんのウェブサイトを見つけて、依頼するに至りました。

ウェブサイトがしっかり作ってありましたがそれだけではなく、複数の建築家と面談し、その様子からの客観的なアドバイスをいただけたので、自分たちだけで検討するよりも随分はやく整理出来たと思います。

また、オフィシャルにはわからないそれぞれの建築家の人柄やリアルな情報を聞くことができ、マッチングについてしっかり人が介在してサポートされているのは非常に良いのではないかと思います。また、状況に応じてオンラインで自宅からの打ち合わせなどにも対応していただけて助かりました。

これから建築家と家を建てる方に一言

施主だから、お金を出しているんだし思い通りにしたいという思いはあると思いますが、建築家を選んだ時点で全体の作風や建築家ごとによく使用するお勧めの部材や仕上げ方はあると思います。素人なので設計図面を読み込んで理解することは難しいですし、部材の仕様を全て自分たちで確認していたら、それこそ膨大な時間とエネルギ―が必用となります。
過去の事例をたくさん見て、そこも含めた相性の見極めは大事にした方がいいと思います。

一度依頼を決めたら、自分のこだわりと予算についてはきちんと伝えつつ、ある程度信頼してお任せするという割り切りも必要なのではないでしょうか。

本体価格

総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。

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