静と動の入り混じる家

2015.09.25掲載

M様(東京都昭島市)

新築

限りある敷地の中で二世帯住宅をつくることを考えられていたMさんは、その条件をクリアするには建築家との家づくりしかない、という思いで2004年2月ザ・ハウスに来店。

建築家・村山隆司さんは、これから始まる二世帯同居に対してMさんのご家族がそれぞれに対して思いやりを持たれていることを感じ取り、その思いを大切に受けとめながら設計に反映していきました。家づくりの過程をご家族全員が楽しまれたそのお住まいは、2005年11月に完成。
落ち着く住まいに、楽しくて落ち着かない!とおっしゃるMさんにお話を伺いました。

家を建てようと思った経緯は?

子供が成長していくにつれて、家が欲しいと思うようになりました。建売住宅、分譲マンション等も考えましたが、どうしても自分たちが思う家には出会えませんでした。

幸運にも両親の土地があり、両親も理解してくれたので家を建てる気持ちが固まりました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

「狭小住宅」という本を見て、建築家の方の間取りにこだわらない空間の使い方に驚きました。

狭い敷地での二世帯同居の為の住宅は、建築家に依頼するしかないという感じでした。

建築家・村山隆司さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?

狭いスペースの中で二世帯がプライバシーを守りながら生活できるようにお願いしました。

その他に私達のイメージが伝わるように細かいことも含め、希望を箇条書きにしたメモや、建築地の周りの風景、当時住んでいたアパートのインテリア写真なども見てもらいました。

実際に生活していかがでしょうか?

私達の希望が叶った家に住んでいるという実感があります。

どのような過ごし方をしていても落ち着くという気持ちと同時に、楽しくて落ち着かない気持ちが入り混じっています!

ザ・ハウスを利用しての感想は?

建築家を一人一人自分の足で探すよりも、断然効率が良いと思いました。

プロデュース機関もたくさんあり、いろいろなサービスの種類があったのですが、ザ・ハウスのサービスがシンプルで自分たちに合っていたと思います。

また、分からないこともたくさんあったのですが、相談にも乗っていただいてとても助かりました。安心して建築家を選ぶことができたと思います。

これから建築家と家を建てる方に一言

建築家の方を探す前に自分達の希望をしっかりと把握しておくことが大切だと思います。それと家づくりを建築家の方と一緒に楽しんで欲しいです。

はじめにMさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?

ご主人が家のことよりも、奥様とご両親とこれから一緒に住んでいくことにとても気を遣われ、優しく考えておられるのが良く伝わってきて、とても暖かい感じを受けました。
その後もう一度の面談で、ご両親も含めて皆さんとお会いして、よりその感じを強く持ちました。

具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?

今まで住んでおられるご両親の住まいの建て替えでしたので、その住まいと、住まわれ方をまず拝見し、その後、ご希望と私の提案とのすり合わせをしながら、ショールームにも一緒に出向き、2、3週間おきに打ち合わせを進めていきました。

それぞれの世代の住まい方を良く聞き、外観は一体ですが、その世代での空間に特徴が持たせられるように考えました。

今まで住んでおられた家が、風の通りが悪いということもお聞きし、その部分に気を付け、また周りの景色が良いので、景色が風とともに家の中を通り抜けるようにも考えました。

二世帯ですので、出来れば水回りも2箇所ずつ設けたいのですが、大きさに制限がありましたので、浴室と洗面を共有で使うようにしました。ただ使うときの動線を、お互いに余り気を遣わないような位置に配置をしました。

ご主人のたっての願いの音楽室は、気を遣わないで存分に音が出せるように、共有部分(浴室洗面)の2階部分に設け、多少音が漏れても気にしないですむように配置しました。

内装は木、漆喰と和紙の組み合わせをバランス良く配置し、その質感が素直に出るような使い方を、具体的な素材を見せながら決めていきました。

Mさんとのお打合せはいかがでしたか?

いつもご家族全員(ご両親、奥様の妹さん、ご夫妻、お子様一人途中から二人に)が原則で、それぞれざっくばらんにお話をさせていただいておりましたので、いつも楽しくスムーズに打ち合わせを進めることが出来ました。

皆さん出来ていく過程を、とても楽しみにされておられましたので、多少事務所まで距離がありましたが、苦にせず来ていただき、滞る事なく、一つの想いに向かって進んでいきました。

これから建築家と家を建てる方に一言

家を建てることは、住まい方を作り上げていくことと同じだと思います。

これから自分たちがどんな暮らしがしたいかを、率直に建築家に伝え、どんな想いを持っているかを、遠慮せず話すと良いと思います。
建築家はその想いをもとに、土地の持っている具体的条件をその想いに反映し、時間をかけながら暮らし方を作り上げられるように形を提案してくれます。

話すこと、聞くことでお互いの信頼関係も充実していきますので、時間をかけてゆっくりと家づくりを楽しむつもりで、建築家に相談をすると良いと思います。

本体価格

総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。

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