光と空間をコンセプトにした家

2015.09.25掲載

M様(東京都江戸川区)

新築

一生住む家であれば、やはり建築のプロに依頼すべきではないかと、家を建てるにあたり考えられたMさんご夫妻とお母様。期待を持って2004年3月ザ・ハウスに来店されました。

建築家・並木秀浩さんは、限られた敷地の広さ、そして住宅密集地という条件の中で光や風があふれる空間をつくりだし、南側の道路面に半透明のスクリーンを設置して外部からの視線を遮りつつ、内側では家族の気配が感じられるような吹き抜け空間を持つテラスを提案しました。

このテラスは周りを気にすることなくゆっくりとお茶が飲め、外観の印象に対しても周囲の環境に柔らかく繋がる役割を持たせています。そして、この外の吹抜空間は光・風・空がリビング・ダイニングに取り込まれたような拡がり感を演出し、2Fリビングと3F子供室が窓越しに繋がることで家族の気配を感じさせます。

「生活していくと失敗した部分が必ずあるものだと聞いていました。でもこの家は驚くほどそのように感じることがありません。それが何よりもありがたいですね。」とおっしゃるMさんにお話を伺いました。

家を建てようと思った経緯は?

親の面倒を見なくてはならない時期にきていたのですが、同居するには実家が築約40年以上と古かったので、ちょうど娘の小学校入学のタイミングにあわせて建替えようと思いました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

最初は特にどこへ依頼しようかという考えはなく、これから家を建てるということであれば何かと参考になるだろうという気持ちで住宅展示場を廻っていました。

そんな中、知人からザ・ハウスの話しを聞き、一生住む家であればやはり建築のプロに依頼すべきではないかという考えになりました。

建築家・並木秀浩さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?

狭い土地なので有効に使いたい、陽射しが差し込む明るい広々とした家、空間を上手く使って欲しい、収納を出来るだけ多くして欲しい、等贅沢なことを希望したと思います。

実際に生活していかがでしょうか?

今回計画のコンセプトは光と空間をテーマにしましたが、そういった意味では当初イメージしていた通りの家が完成したと思っています。家の建て替えを計画した当初は、周りの経験者から「生活していくと失敗した部分が必ずあるものだ」と聞かされていました。

しかしこの家は驚くほどそのように感じることがなく、それが何よりもありがたいですね。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

色んなタイプの建築家の人を紹介していただき、その中から自分たちに合った建築家と出会うことが出来る、本当に感謝しています。スタッフの皆さんも親切丁寧で良かったです。

これから建築家と家を建てる方に一言

家の計画から、完成、そして生活をしていくということを考えていくと、建築家の方とはかなり長い付き合いになるはずです。だとすれば、当然建築家選びはかなり重要になると思います。

また、家を建てようと考えてから完成するまで思った以上に期間がかかるので、準備をするのに早過ぎるということはなく、とにかく時間に余裕を持って計画することを勧めます。

はじめにMさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?

オフィスデザインの会社にお勤めというスマートなご主人と奥様、下町のちゃきちゃきのお母様という仲の良いご家族という印象でした。
別々に暮らされていた若いご夫婦とご主人のお母様が、それぞれのライフスタイルを気兼ねなく生活できる空間、そして身近な自然を取り入れた気持ちの良い空間でのびのびとした生活を送っていただきたいと思いました。

具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?

敷地が下町の密集地で、11.8坪という建築面積の空間を周りの視線を気にせず、いかに周囲(自然)に向けて開くかがテーマとなりました。

南側の道路面に半透明スクリーンを設置したテラスによる“外の吹抜空間”と階段室を縦に貫く“内の吹抜空間”を提案しました。

外の吹抜けは、 “光” “風” そして “空” をLDに取り込み視覚的、体感的に広がりのある計画としました。この“外の吹抜け空間”は 2Fのリビングと3Fの子供室が窓越しにつながっており、家族の気配も感じられる空間でもあります。
“内の吹抜空間”は、外の吹抜けから入る風の抜け道として計画いたしました。近くを流れる川からの風が気持ち良抜けてくれています。

このような開放感のある空間で、家族が揃って寛いだり気持ちよく食事が出来たりする空間を実現できたと思います。

Mさんとのお打合せはいかがでしたか?

下町育ちのお母様の朗らかな笑い声が今でも聞こえてくるような感じです。毎回打ち合わせにはご家族全員で参加いただき、楽しく進めさせていただきました。

ご主人はご自分でもデザインにこだわりながらも、奥様の使い勝手などを考慮に入れて、打合せを進めていかれました。

少し間をおきながらの打ち合わせは、家族の色々な考えを整理出来ただけに皆の気持ちの入った家になったと思います。

これから建築家と家を建てる方に一言

色々な建築家に会われて作風はもちろんのこと、相性の良い方とめぐりあえれば最高だと思います。一生に一度の家づくりを楽しく、ワクワクしながら進められればよいと思います。

また、ご自分で今までに経験したことのない空間を提案されるわけですから、私どもを信頼してもらうことも大切だと思います。

その上で会話を多く持ちながら、施主と建築家の二人三脚で一緒に家づくりをしていくことが大切だと思います。

本体価格

総工事費(税別)から、それぞれの敷地や建主の事情によって変動する解体工事、仮設工事、杭・地盤改良工事、引込工事、外構工事、冷暖房・空調工事、 その他建物本体に固定されていないものの工事を除いた金額。実際にかかる費用よりも坪当たり10~30万円ほど安く見積もられます。

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