ザ・ハウスで建てた家

自然素材で美しく快適な住まい。

2020.11.30 掲載
2017年2月ご来店O様(神奈川県藤沢市)

セミナーに参加され、建築家との家づくりについて知識を深められたOさん。日々の暮らしのなかで、美しさはもちろん使いやすさや快適さを実感しています、とおっしゃるOさんにお話を伺いました。

家を建てようと思った経緯は?

建て替える前は三世代が二棟で暮らしておりました。環境の変化で持て余すようになったことと、築60年以上で雨漏りなどもあったため、建替えを検討していました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

ハウスメーカーとも話はしていましたが、標準仕様や社内規定といった縛りがあり、建築家住宅と比べると心惹かれる部分も少なく、自由にできるのは建築家住宅ではないかと漠然と思い、話を聞いてみたいと考えていました。

建築家・松本直子さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

プロの自由な発想を阻害しないよう、できるだけ部屋の名前を用いた要望や、間取りに直接つながるような具体的な要望はせず、希望する暮らし方や価値観、新居に移設したいもの、収納したいもの、といったことを中心にリスト化しました。

また、ザ・ハウスで開催されたワークショップを参考に、過去に松本さんが設計した建築作品の写真や、他の建築家の作品で好みだと感じたもの、旅先での写真、日常の写真、建築に関わりそうなものやそうでないものも含め、私たちの趣味趣向がわかるようなスクラップブックを作り、お渡ししました。

照明のプランニングについては、照明デザインの書籍を読んで照明の奥深さを知り、当初から建築設計とは別に照明設計のプロに依頼したいと考えておりましたので、松本さんにお伝えし、協働していただくことになりました。

実際に生活していかがでしょうか?

建築家と家づくりすることを決める前に「建築家の家はデザイン重視で住みにくいのでは」と言われたことがあります。実際に住んでわかったことは、写真ではわからないような細かな部分まで、配慮や工夫がちりばめられていることです。
そうした小さな違いの数々が、実際に生活しているなかで、「美しさ」だけでなく、「使いやすさ」「快適さ」につながることを日々実感しています。

松本さんは、時を経て劣化する材料ではなく選びぬかれた自然素材の使用が多く、見ても、触れても、使っていても、いろいろな瞬間に心地よさを感じています。
また、住み手に合わせて考えられた造作部分も多いので、とても使い勝手がよく、既製品ではなく職人さんが誂えたものというのも付加価値として、永く愛着をもてる住まいになりました。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

はじめは家づくりについて無知な状態だったので、セミナーで建築家住宅の家づくりの進め方やハウスメーカー・工務店との違い、疑問点について教えていただくことができたのはとても大きかったです。

また、建築家を選ぶ際も、厳選された登録建築家の中から、建築家の性格や特色といった点を事前に知ることができたのは有意義で、どの方だったらどんな家づくりになるのだろうかと想像している時間も楽しむことができました。

これから建築家と家を建てる方に一言

建築家住宅は考え抜かれたハイクオリティな住まいになることはもちろんですが、実際に経験しメリットと感じたことのひとつが、設計監理と施工が分かれることです。
設計が終わって以降の工務店との交渉や調整においても、建築家が建て主サイドの代理人として動いて下さいますし、着工してからの現場監理における建築家の役割も想像以上に大きいです。
設計図通りに作られているかのチェックというだけでなく、現場監督をはじめとする施工側の皆さんと設計側の建築家が建て主に見えないところでもディスカッションを重ね、設計の意図を共有し、手間を惜しまず妥協しないことではじめて、建築家住宅の難しい設計が成り立つのだなと実感しました。

家づくりは不安がつきものですし、建築は調べれば調べるほど何が良いのかわからなくなる奥が深い世界です。
そういった不安の種や疑問を気軽にぶつけられて、真摯に向き合ってもらえる建築家とであれば、楽しく、悔いのない家づくりになると思います。
建築家とであれば「建築」のおもしろさにも、触れることができるかもしれません。
そして、なにより、優れた設計は生活を豊かなものに変えてくれます。

ギャラリー

データ

建設地:
神奈川県藤沢市
竣工日:
2019年5月
設 計:
松本 直子
施工会社:
大同工業株式会社
構 造:
木造
敷地面積:
340.03平米(102.9坪)
施工床面積:
184.4平米(55.8坪)
生活スタイル:
単世帯住宅
撮 影:
小川重雄