ザ・ハウスで建てた家

手をかけていく楽しみのある家。

2021.3.29 掲載
2017年6月ご来店T様(東京都杉並区)

快適な自宅兼仕事場を建築家と建てることを決めていたTさん。でも、作りこみすぎないことを希望として伝えます。建築家の手による工夫やアイディアで非日常感を味わいながら、「自分たちで理想に近づけていくステップが残っていて、これからが楽しみ」とおっしゃるTさんにお話を伺いました。

家を建てようと思った経緯は?

私たち夫婦は自営業者で、自宅とは別に仕事場を借りていました。
どちらも中途半端な空間で快適とは言えなかったのと、毎日の通勤が苦痛だったため、自宅と仕事場を兼用にし、自分たちが使いやすい空間をつくりたいと思うようになりました。

古い物が好きでしたので、予算面から「ビンテージマンション」のような中古マンションを購入し、リノベーションしようと考えていました。
マンションはワンフロアで広く感じることができ、機能面でもオートロックやいつでもゴミ出し可能なゴミ置き場があることなどにメリットを感じていました。

時間を見つけてはセミナーや内見に行き、情報収集をしていましたが、そうした中で分かったのが、築年数の経ったマンションは住宅ローンが長年設定で組みにくいということでした。また、共用部分の古い設備や近い将来の建て替え問題などにも不安を感じました。

そこで「家を建てる」にシフトチェンジし、資金計画も見直すことにしました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

二人とも建築関係の雑誌やテレビ番組を見るのが好きでしたので、建築家に依頼したいと思っていました。
フランスでコルビジェ建築を巡ったこともあり、「建築家の家」に対する憧れが強かったです。

また、今回の私たちの条件が「旗竿形の狭小地」「自宅兼仕事場」でしたので、建築家ならではのアイディアや工夫、大胆さも欲しかったのです。

建築家・白子 秀隆さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

・住宅らしくない倉庫のような外観
仕事関係の来客があるので、生活感のない外観を希望しました。
ねらい通りに、はじめは「何が建ったんだ?」という様子でじっと見ていく通行人の方が多かったです(笑)

・旗竿敷地の竿部分を活かしたい
通常、旗竿地の竿部分は駐車スペースや通路に利用することが多いのですが、竿部分も活用して、玄関スペースにしてもらいました。ガラスドアの玄関から奥の窓まで目線が抜けて、開放的な空間になりました。
1、2階を斜めに突き抜けた柱がアクセントになり、気に入っています。

・部屋を細かく仕切らずシンプルな間取り 
廊下があって、部屋が分かれて…、という間取りは好みではなかったので、なるべく仕切らないようにしてもらいました。

例えばトイレとバスルームを一緒にしたことで、広々とした贅沢な空間に。個室のトイレと違って掃除もしやすいのです。寝室への通り道を兼ねた面白い空間になりました。

キッチンは対面式に憧れていましたが、潔く窓側の壁面に。食卓でお酒を飲んでつまみながら、振り返ると調理ができて、これもとても気に入っています。
昼間は明るくて気持ちがいいのですが、明るすぎてガス火の炎の大きさを確認しづらいのが難点です(笑)

・作り込みすぎないこと
予算的な理由でもありますが、造作の収納等はほとんど付けていません。住んでみてから「ここにこれくらいの収納が欲しい」というのが見えてくるのではないかと思っていました。
住み始めてから、衣類とバスルームの収納はDIYで。玄関と洗面の鏡はガラス屋さんに貼ってもらいました。

実際に生活していかがでしょうか?

住み始めてから3年近く経ちますが、未だにワクワクします。

どこに居ても明るく開放的なわが家は、玄関やロフトでさえも気持ちがよく、普通ではない間取りが非日常感を与えてくれます。
そして収納や家具を増やしたり、理想に近づけていくステップがたくさん残っていることが、楽しみに感じられるのです。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

ズバリ、良かったです!
見つけた土地が予算オーバーだったため、建物は低予算になってしまい、建築家に依頼することを諦めかけていました。
そんな時に、駆け込み寺のように伺ったザ・ハウスで「Tさんにはやはり建築家が合っていると思います。コストにも柔軟に対応できる方をご紹介しましょう。」と言われたことで、本当にホッとしました。

設計を依頼した白子さんは、とても穏やかな方で、じっくり話を聞いてくださるタイプです。わからないことは丁寧に解説してくれましたし、変に緊張することなく何でもお話できたことが、家づくりを楽しいものにしてくれた大きなポイントでした。

これから建築家と家を建てる方に一言

家を建てることに少しでも興味が湧いたら、すぐに情報収集スタート!です。
いざ「家を建てたい」と思い立っても、大概の人は初めてで分からないことばかりだと思います。資金、ローン、施工期間、土地、税金、仮住まい…。
わが家の場合は自営業で、銀行ローンを組むという高いハードルや自宅マンションの売却問題がありました。
人それぞれに条件が違いますので、家づくりの本1冊読んだだけでは到底クリアにはできません。
自分で調べたり、人に聞いたりと結構な時間と労力がかかりますから、問題が解決されていると、いざ本番の時に集中して家づくりに挑めますよ!

ギャラリー

データ

建設地:
東京都杉並区
竣工日:
2018年7月
設 計:
白子 秀隆
施工会社:
株式会社匠陽
構 造:
木造
敷地面積:
63.98平米(19.4坪)
施工床面積:
80.98平米(24.5坪)
生活スタイル:
併用住宅
撮 影:
石井アトリエ