朝日が降り注ぐ家

かなり築年数の経った社宅に住んでおり、近い将来には無くなることが決まっていたことや、家族が増えたことで手狭になってきたこと、また消費税のアップや住宅ローン減税のことなども考えて、いよいよ家を建てようと一歩を踏み出しました。

以前から漠然とではありますが、建築家に依頼したいという思いはありました。
ただ「絶対に建築家！」というわけではなかったので、ネットで建売の情報を見たり、安心感が魅力のハウスメーカーを検討するために、近くの住宅展示場にも足を運びました。

グレードアップされたハウスメーカーのモデルハウスはとても素敵でしたが、我が家の予算ではきっと標準仕様の、ここにあるモデルハウスとは違う出来上がりになることが容易に想像できました。

「この素敵なモデルハウスや広告の費用も、自分が払うお金から出ることになるんだわ…。」と思うと、おそらく一生で一番高いお金を出すことになる一大事業なので、それならば自分の思いをたくさん込めて作ることができる建築家に依頼したい、という思いが強まりました。

購入した土地の西側にマンションが建っており、圧迫感と日当たりが心配なこと。明るい家にしたいこと、部屋数や適材適所の収納などを伝えました。

今から将来の変化にも対応できるような子供室、自分が年を取った時や親が同居することになった際には１階だけでも生活が完結できるようにしたいこと。洗面室、脱衣・洗濯室を分けたいこと。雨に濡れない自転車、バイクを置くスペースなど、いろいろと要望を伝えました。

一言でズバリ、とても良いです！
以前住んでいたところよりも収納スペースが増えたこともありますが、使いたい場所にすぐしまえるので子供たちでもお片付けがスムーズにできますし、短時間で部屋がスッキリと片付けられます。

共働きなので家事は休日に集中しますが、以前よりもはかどり、子供たちとの時間やちょっとした時間の余裕が増えたように感じます。なにより、自分の思いや要望がたくさん詰まったお気に入りの空間で、ゆっくり過ごす時間を持てることがとても嬉しいです。
生活スタイルにも変化が生まれ、今では家族全員が寝るまでの大半を１階のスペースで過ごしています。
小上がりになった和室で子供たちが遊んでいる様子はキッチンスペースからも見渡せます。小上がりの緩やかなニングのおかげか、おもちゃがあまりリビングスペースに出てこないのもとても気に入っています。

それから、東に大きくとった窓や吹き抜けの窓から入る朝日はとても気持ちがいいんです。朝は苦手なのですが、頑張って早起きするとご褒美がもらえたようで、朝からとても清々しい気分で1日がスタートできます。
暗くなるのでは・・・と心配していた日中の室内の明るさも全く気にならず、むしろ明るいくらいです。光を取り入れる窓の配置がよく考えられているなと、感心しきりです。

住んでみて「あ、ここはもう少しこうすれば…。」ということが全くないと言えば嘘になりますが、自分たちで考えた上でＯＫを出して進めたので、そういう気持ちは結構消化できたりします。

建築家の方と色々と考えて作り上げた我が家。こだわればこだわるほど、自分たちで決めることや考えることもたくさんあり、大変な部分もたくさんありました。でも、それがとっても楽しかったですし、住みはじめた今ではその大変さが報われ？満足感がとっても大きいです。

建築家、やはりプロです！さすがです！
自分たちでは考え付かないことを提案してくださいます。プランを見ながらその家、その家での生活を想像、妄想するのもとても楽しい時間でした。

イオンアーキテクツさんと、ザ・ハウスを介して初めてお会いしてから、竣工まで約１年３ヶ月の家づくり、もっとゆっくり楽しんでもよかったなぁと思っています。これから建築家と建てる方には、自分も家づくりにどんどん参加して、出来上がっていく過程も楽しんでほしいと思います。