東京都葛飾区Ｇ邸

2015.09.25掲載

G様（東京都葛飾区）

新築

いずれは家を建てるつもりだったＧさん。「年をとってから家を建てても、その家に長く住めないじゃない」という奥様の一言で家づくりを決意し、2002年６月ザ・ハウスに来店されました。周囲に隣地が迫っている敷地条件の中で、プライバシーを守り、光・風の入る快適な家を作るのがテーマだったと、建築家・黒木　実さん。

テーマ通り快適な暮らしを提供しているその住宅は、2003年10月に完成しました。ご自分の家について『奇のてらいがなく、それでいて周辺の住宅とは違う雰囲気を感じます』とおっしゃるＧさんにお話しを伺いました。

家を建てようと思った経緯は？

当時、駅からかなり離れた借家に結構な額の家賃を払っていました。

金利が低いので、住宅ローンシミュレートをしてみたところ予想より借り入れ額が抑えられることが分かりました。いつかは家を建てよう！と思ってはいたのですが、そんな時に「年をとってから家を建てても、その家に長く住めないじゃない」との妻の一言。
そこから家づくりのための土地探しが始まりました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか？

そうです。
実家の時に２回の家づくりを経験しました。１回目は工務店（25年前）、２回目はハウスメーカー（10年前）での建築でした。
工務店にもよるのでしょうが、工務店で建てた家は、工務店の思いが中心の使い勝手の悪い家でした。ハウスメーカーで建てた住宅は工業品の感じがし、そこは一流のメーカーでしたが２～３年で壁にひびが入るなどの不具合を経験しました。

購入した土地があまり広くない事と、土地代金にかなり費用が掛かったことで、住宅は敷地形状・予算面とも厳しい条件となりました。
そんな条件と過去の経験から、設計力、監理力のある建築家に依頼をしようと考えました。

建築家・黒木　実さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか？

・基礎がしっかりした長く住める家。
・メンテナンスのしやすい家。
・外観についてのイメージ。
・バイクの置ける土間スペース。
・生活空間（風呂、トイレ、LDK）を同じ階に、またそれと共に収納の確保。
・風と光がどこにいても感じられる家。

更にローコストであること等、たくさんお願いしました。

実際に生活していかがでしょうか？

１階は風が良く通るのですが、住宅密集地のため日照時間が短く、寒いのが難点ですが、２、３階は全てのシーズンを通して快適です。

奇を衒っていないのですが近所の家とは違う感じがしていますし、要望通り光の入り方がとても綺麗です。周囲を気にしないで外へ出ることの出来るデッキは夏は蚊地獄ですが、秋以降は快適で、冬は上着を着て星を見ながら一服などしています。

ザ・ハウスを利用しての感想は？

土地を購入する前からお話しを聞かせていただきました。
諸費用や土地の購入について、ローンの支払いなどのありがたいアドバイスをいただきました。建築家の選定についても、私達夫婦の考え方に合った方と出会うことが出来ました。

これから建築家と家を建てる方に一言

自分の家を自分自身で作り上げていきたい方は、ぜひ建築家との家づくりをお勧めします。時間は掛かりますが、出来上がったときの達成感と愛着はひとしおです。

はじめにＧさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか？

ご主人は少年の様に純粋で家づくりに対して非常に前向きな方でした。奥様は純粋なご主人をやさしく見守っている方という印象でした。

具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか？

敷地条件が厳しく、周囲に隣地が迫っておりました。特に南側に隣地が迫っているなかで、いかにプライバシーを守りながら、光と風を取り込める快適な家を作るかがテーマでした。

なるべく１つの空間が広く取れる様に鉄骨３階建てにしました。
２階にリビングダイニングをつくり、リビングに面してプライバシーを確保したバルコンデッキを大きくとっています。リビングとデッキの間に設けたサッシを壁内に引き込めば、内外が繋がって、開放感と外部からの光や風を取り込め、気持ちの良い空間が得られる様になっています。

Ｇさんとのお打合せはいかがでしたか？

外壁の色のお打合せをする際に、ご主人自ら色違いの外観のカラー模型を４つ作ってきて下さったことが、とても印象に残っています。Ｇさんの家に対する想いが伝わって来て、とても嬉しく思いました。

これから建築家と家を建てる方に一言

建築家との家作りは相性だと思っています。
想いを託す建築家と楽しいエネルギーを発散してください。

最初に要望をしっかり伝えておく事で、計画はスムーズに進むと思います。途中で計画を変更して時間が掛かってしまったり、逆に建築家の能力を損なってしまうと、もったいないですからね。建築家を選ぶ時にはそういう点も理解して、委ねる気持ちも大切です。