二世帯を緩やかに分ける中庭を持つ家

2021.09.24掲載

M様（神奈川県川崎市）

新築

お子様の成長で、住み替えを考え始めたＭさん。ちょうど同じ頃にご両親が自宅の建て替えを検討しはじめたことで、二世帯住宅への建て替えを決断します。
建築家には、双方のプライバシーを保ちながらも、光や風を取り込んだ住まいを要望として伝えます。遠慮せず、納得いくまでやり取りを重ね、建築家の頭の中にあるアイディアを引っ張り出し、実現した二世帯住宅。
コロナ禍でも快適にリモートワークを続けられているというＭさんに、お話を伺いました。

家を建てようと思った経緯は？

子供が大きくなるにつれて、入居していた2LDKの賃貸マンションが手狭になってきたことと、小学校に上がると勉強部屋も必要になるため、住み続けるのは難しいと思っていました。

ちょうどその頃に、妻の両親が築40年になる自宅の建て替えを検討しはじめていたので、いいタイミングだと考え、同居できる家への建て替えを決断しました。

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか？

当初は、完全分離型の二世帯住宅を望んでいましたが、予算的な面から同居型の二世帯住宅を選択しました。

それでもできる限り、互いのプライバシーを保ちたいと強く思っていましたので、一般的な同居型のプランでは解決が難しいのではないかと考え、建築家に依頼する結論に至りました。

建築家・井上玄さんにはどんなご希望を伝えたのですか？

・外からの視線に対してプライバシーを保ちたい
・二世帯が互いに適度なプライバシーを保てるつくりにしてほしい
・シンプルだけど個性のあるデザインにしてほしい
・夜、室内から子供と月が見たい
・風通りがよいこと
・日中は、照明が必要ないほど自然光が入るつくりにしてほしい

実際に生活していかがでしょうか？

コロナ禍の影響により、仕事は自宅でのリモートワークが増えました。
ともすれば一人での作業は息が詰まりがちですが、この家は、天井が高く、外の光がたくさん入り、風通りも良いので、気持ち良く自宅作業を続けられています。

また、建築家の提案でつくった中庭が重宝しており、家庭用プールを置いて子どもを遊ばせたり、猫たちが散歩やひなたぼっこしたり。
キャンプ用のテーブルとイスを並べて、夕食を楽しんだりもしています。

ザ・ハウスを利用しての感想は？

自分たちだけでは、建築家を探すことはできませんでした。
井上玄さんとの出会いのきっかけになったザ・ハウスには、感謝の気持ちでいっぱいです。

これから建築家と家を建てる方に一言

建築家は施主側のイメージを具現化するプロです。頭の中には私たちの想像を超えるアイディアが詰まっています。逆に言えば、施主は素人なりに住みたい家のイメージを持ち、それを建築家へしっかり伝えることが大事です。
お任せしているだけでは、建築家も能力を発揮しきれないでしょう。遠慮せず、納得いくまで意見を交わしてください。

また、「この金額でこんなことは無理だろうな…」などと、施主側で勝手に判断することもやめたほうがいいです。思いもよらないアイディアで解決してくれるかもしれませんので。
とにかくなんでも相談してみることです。

井上玄さんとのやり取りを通して、そのように実感しました。